大人と子どもが一緒に楽しめるおすすめアニメをご紹介

外に出たくない梅雨時や夏休みに、子供と一緒に名作アニメをご覧になるのはいかがでしょうか?

今回の映画史上のセレクト10は多くのアニメーション映画の中から、大人向きの押井守作品や『哀しみのベラドンナ』、アングラ・コミックの『フリッツ・ザ・キャット』(1971年)、『サウスパーク』(1999年)等と、明らかな子供向けマンガ祭り系は除き、大人と子供が一緒に楽しめる、スタジオジブリの3作、ディズニーアニメから5作、その他2作品をご紹介します。

スタートは日本が世界に誇る宮崎ワールドを……。


『千と千尋の神隠し』

10歳の少女・千尋は、引っ越しの途中、両親と一緒に神々が病気と傷を癒す為の温泉町へ迷い込んでしまいました。町の掟を破り豚にされた両親と別れ、町を支配する強欲な魔女“湯婆婆”に「名前」を奪われ、働かない者は豚にされてしまうことを知らされるのでした……。空前の大ヒットとなった『もののけ姫』とは対照的に、現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語を描く、“自分探し”の冒険ファンタジー。様々なキャラクターも楽しめます。「カオナシ」というお面のようなカオアリがいい味を出しています。言わずとしれたアカデミー賞長編アニメーション賞、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品!

[作品情報]
・2001年/日本映画/上映時間:125min
・監督:宮崎駿
・声の出演:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦


『となりのトトロ』

当ガイド記事で、何度も紹介させていただいた本作は宮崎アニメというより日本を代表するアニメーション映画です。日本のなつかしい田舎の情景が見ているものを昭和30年代ころのノスタルジーに誘います。巨大なクスノキを住処とする愛嬌たっぷりのトトロ。ネコバス、真っ黒クロスケ!公開年度のキネマ旬報誌では、アニメーション初の第1位を獲得しました。

[作品情報]
・1988年/日本映画/上映時間:88min
・監督:宮崎駿
・声の出演:日高のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美、北林谷栄


『風の谷のナウシカ』

本作は「スタジオジブリ」立ち上げの前の作品ですが、ジブリの原点と言ってもいいでしょう。巨大文明が衰退した後の物語。地上は、有毒の瘴気を発する巨大菌類の森・腐海に覆われ人類は腐海周辺にわずかに残された土地に点在しそれぞれが小さなコミュニティを築き暮らしています。その中の1つに「風の谷」があり、物語はそこから始まりヒロイン・ナウシカの「ジャンヌ・ダルク」的物語として展開してゆきます。

愚かしい戦いに巻き込まれながらナウシカは世界を救おうとし、腐海の謎を徐々に解き明かしてゆきます。そんな中、旧世界を7日で焼き尽くしたと言われる巨神兵が復活し物語は最終局面を迎えるのでした。

子供が観るには少し難しいかもしれませんが、キャラクターたちとヒロイン・ナウシカの魅力で、ビジュアルだけでも楽しめると思います。環境問題がドラマの骨子となっているところが本作の先進的なところでしょう。

[作品情報]
・1984年/日本映画/上映時間:116min
・監督:宮崎駿
・声の出演:島本須美、辻村真人、京田尚子、納谷悟朗、永井一郎


ここからはディズニー・アニメの傑作選

ディズニー・アニメーションは秀作揃いで、それこそ、個人的趣味になってしまいます。

以下ご紹介する作品以外にも『ファンタジア』、『眠れる森の美女』、『ピーターパン』、『ピノキオ』など枚挙に暇がありません。

それでは、ガイドの独断で最新作の逸品からお届けします。


『ウォーリー』

フルCGアニメですと、他にディズニーの先輩格『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、ドリームワークスからは『シュレック』などの秀作がありますが、1本選ぶとなると、技術的にも進化し、更に物語も三幕物で、地球→宇宙船→地球を舞台にした新作『ウォーリー』ははずせません。

本作にはいくつもの見所があります。ロボットが人間らしく人間がロボットのようだったり、ゴミための中の自然がなんと美しいことかもみせてくれます。しかし、地球最古の虫、ゴキちゃんが地球最後の虫だというのはなんともはや(苦笑)。そして、本作は子供も楽しめますがラヴ・ストーリーとしても過去のディズニー映画を踏襲しているようで嬉しかったです。

[作品情報]
・2008年/アメリカ映画/上映時間:103min
・監督:アンドリュー・スタントン
・声の出演:ベン・バート、エリッサ・ナイト、ジェフ・ガーリン


『アラジン』

『ライオンキング』と悩みましたが、ガイドはこちらが好きですね。特に好きなキャラはランプの精「ジーニー」です。まぁよくしゃべるしゃべる、吹き替え版は山寺宏一、オリジナルはロビン・ウィリアムスで、これは甲乙つけがたいです。山寺さん凄し!

ラヴ・ストリーとしても冒険物としても勧善懲悪物としてもすこぶるわかりやすく、気分良く観られました。どこかで聞いたことのある(笑)「ボクを信じろ!」の名台詞。仇役ジャファーもなかなかの悪役ぶりを発揮して、シリーズ化されました。

[作品情報]
・1992年/アメリカ映画/上映時間:90min
・監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
・声の出演:スコット・ウェインガー、リンダ・ラーキン、ロビン・ウィリアムズ


『美女と野獣』

米アカデミー賞の歴史の中、アニメーションがはじめて作品賞にノミネートされた作品です(この時分は「長編アニメーション部門」はありませんでした)。

有名な、真実の愛によってしか救われない野獣と化した王子の寓話が原作。彼が心優しい少女ベルと知りあって、自閉状態から脱却すると、奇跡が起こるのです……。

[作品情報]
・1991年/アメリカ映画/上映時間:84min
・監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
・声の出演:ペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン、リチャード・ホワイト


『シンデレラ』

あまりにも有名な物語を、ディズニーはまず実写し、それを基にアニメーション化!人の動きの滑らかさ、美しさは特筆物です。また、いじめられていたシンデレラが魔法の力で一夜限りのお姫様になり王子と出会いガラスの靴を忘れてしまうという、誰でも知っているドラマ。その後、女性が「白馬に乗って現れる(比喩です)王子様」との恋を実らせるお話しを「シンデレラ・ストーリー」と呼ぶようになりました。

[作品情報]
・1950年/アメリカ映画/上映時間:74min
・監督:ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ
・声の出演:アイリーン・ウッズ、ウィリアム・ピップス、エレノア・オードリー


『白雪姫』

ディズニー初の長篇アニメは、製作後70年以上を経た今でも繰り返しリバイバルされ、新たな観客をふやしています。1993年には大がかりな修復が施されたデジタル・リマスター版も公開、全米だけで4千万ドル以上を叩き出す大ヒット。魔女、七人の小人と誰でもが知っているキャラクターでも魅せる物語にもう一度浸ってみませんか?

[作品情報]
・1937年/アメリカ映画/上映時間:86min
・監督:デヴィッド・ハンド
・声の出演:ハリー・ストックウェル、エイドリアーナ・カセロッティ


最後に変り種の2作品を紹介

クレイアニメの『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(2005年)も良かったですし、ビートルズの『イエロー・サブマリン』(1968年)、『ピンチクリフ・グランプリ』(1975年)、『ペルセポリス』(2007年)、『戦場でワルツを』など、大人・子供どちらが楽しめるのかわかりづらい作品を除き、以下2本を最後に紹介します。


『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

『シザーハンズ』のティム・バートン製作・原案・キャラクター設定によるファンタジー。ハロウィン・タウンで、来る日も来る日もハロウィンの準備をしているスカル青年のジャック。そんな日々に疲れも感じていたジャックが偶然迷い込んだ別の町。そこは毎日が喜びと楽しさに満ち溢れたクリスマス・タウンでした……。

D・エルフマンのスコアに乗せて繰り広げられる異形たちのミュージカル。ジャックをはじめ、幽霊犬のゼロ、ジャックに恋するツギハギ人形のサリーなど、あまりにも魅力的なキャラクターたちは多くの観客を虜にすること請け合いです。今ではディズニー・キャラクターの印象をうける本作の登場人物たちですが、もとは監督ヘンリー・セリック、製作ティム・バートン、デニーズ・ディ・ノーヴィのストップモーション・アニメーション技法によるもので、ディズニー作品ではありません。

[作品情報]
・1993年/アメリカ映画/上映時間:76min
・監督:ヘンリー・セリック
・声の出演:クリス・サランドン、キャサリン・オハラ サリー、ウィリアム・ヒッキー


『やぶにらみの暴君』(後に『王と鳥』に改題)

タキカルディ王国のシャルル16世は“やぶにらみの暴君”と呼ばれ人々から畏れられていたのですが、実は孤独な人物でした。城の最上階に掛けた肖像画の中では、羊飼いの娘と煙突掃除の少年が駆け落ちし、絵の中の暴君は二人を追って現実世界へ飛び出してくるのです。そして、本物の暴君になりかわり、娘と少年を捕らえるべく追っ手を放ちます……。

原題は「羊飼い娘と煙突掃除夫」で、アンデルセンの童話を脚色した初期のヨーロッパアニメーションの最高作と言われています。本作は5年がかりの野心作で製作費がかさみ、不完全のままのヴェネチア映画祭出品にもかかわらず審査員特別賞を受賞しました。

[作品情報]
・1952年/フランス映画/上映時間:66min
・監督:ポール・グリモー
・声の出演:ロジェ・ブラン、アヌーク・エーメ、ピエール・ブラッスール




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