この夏公開、異色の4作品から……
8月18日、お台場シネマメデアージュ他で順次ロードショー ©WHITE MEXICO 製作委員会 井上春生監督作品『WHITE MEXICO(ホワイト・メキシコ)』 |
カンヌ国際映画祭“批評家週間”に正式出品された本作は、佐藤江梨子が強欲なサディスティックな役を熱演。こんなドロドロなホームドラマを見たことがありません。「トンデモ系」邦画の本年のNo.1は決定か?
・2007年/日本映画/上映時間:112min
・監督:吉田大八
・出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏
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[7月7日、シネマライズ他にて全国ロードショー]
『イタリア的、恋愛マニュアル』
そこに女性がいれば、口説かねば失礼だと思っているらしいラテン系男性。それに応えようとするイタリア女性。恋愛を謳歌している分、恋の悩みも多いのかもしれませんね。本作は、年齢も仕事も境遇も異なる人々が、「めぐり逢って」、「すれ違い」、「よそ見しちゃって」、「棄てられる」4つのオムニバス・ストーリーからなるラテン流ラブコメです。
・2005年/イタリア映画/上映時間:118min
・監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ
・主演:シルヴィオ・ムッチーノ、ジャスミン・トリンカ、マルゲリータ・ブイ
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[7月14日より、シネスイッチ銀座・川崎チネチッタほか愛を紡ぐロードショー]
『インランド・エンパイア』
『マルホランド・ドライブ』から5年!待ちに待ったデヴィッド・リンチの新作です。物語のメーンストリームは「映画制作」ですが、しだいに映画と現実の区別がつかなくなり、不条理・難解・不可思議炸裂で、観ているこちらは、わけワカメ。 さぁ、想像力を駆使して読み解いてみましょう。
・2006年/アメリカ=ポーランド=フランス映画/上映時間:180 min
・監督:デヴィッド・リンチ
・出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン
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[7月21日、恵比寿ガーデンシネマにて陶酔のロードショー!]
『WHITE MEXICO』
映像と音楽の新たなカタチを創造する“CineMusica” シリーズ『チェリーパイ』、『東京の嘘』に次ぐ第三弾は、大江千里の17年ぶりの映画主演作です。3ケ月前に妻を亡くし、コンビニでバイトをしていた娘がチンピラに刺殺され、人生の希望・未来を見失った男が、ロシアから来た女に出会ったことによって、至福の時を刻みはじめます……。
・2007年/日本映画/上映時間:70min
・監督:井上春生
・出演:大江千里、ティアラ
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[8月18日、お台場シネマメデアージュ他で順次ロードショー]
LOVE & SEX の呪縛から解き放たれる
『ショートバス』
今夏 シネマライズほか全国順次ロードショー (C) 2006 Safeword Productions LLC |
都会の中の孤独や喪失感から、人肌のぬくもりを求める人々……。セックスは人が持つ、食欲・睡眠欲と同等な欲求であり愛情表現の重要なファクターであるとも感じられます。
“神聖なる儀式=セックス”にファンタジーを求める向きにはちょっと厳しいテーマの映画かもしれませんが、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』以来5年振りの映画となったミッチェル監督が本作に懸けた思いを語った言葉を最後に付け加えますので、参考にしてください。
「常日頃から映画の中でセックスがきちんと描かれていなと思っていた。セックスは人生そのもの。教えてくれることも多い。メタファーとして使うことによって、誰かといることの大切さを感じて欲しい」。
・2006年/アメリカ映画
・上映時間:101min
・監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
・出演:ポール・ドーソン、リー・スックイン、リンジー・ビーミッシュ
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