ダンカン・チョウ[周群達]Duncan来日単独インタビュー

『僕の恋、彼の秘密』ダンカン・チョウ[周群達]Duncan来日単独インタビュー

2004年、台湾で大ヒットした『僕の恋、彼の秘密』は台湾初のゲイ・ムービーであった。監督したのは長編映画デビューとなる女性監督DJチェン。そのさわやかな演出力と脚本によりさまざまな人々に受け入れられ、2004年上半期の台湾興行成績No.1を記録しているのです。物語は、17歳の青年ティエンが、夏休みに大都市に遊びに来て、＜プレイボーイ＞とウワサされるイケメンのバイに一目ぼれしたことから…という青春物語。ダンカンさんが演じたのはそのイケメンのバイ役で、実はこのバイの＜秘密＞が二人の恋のキーにもなっているのです。

日本公開の12月3日にあわせて初の映画PR来日（来日は三度目）。インタビューの当日、エレベーターの扉が開くと、いきなり真正面にダンカン・チョウさん登場。インタビュー攻めの合間に、ひなたぼっこをしているかのよう（太陽が似合う!!）。実は休憩タイムで―喫煙姿もしっかりチェック！（素敵でした）。クールな印象でしたが、いきなりスタッフのカンペをお持ちになってバンとこちらに向け…そこに書かれていたのは『終了』の二文字。「えーーー、ダンカンさん、そりゃないです。これからです」と涙目（←冗談）で訴えるとその反応にニコニコと笑ってくれた。『もぉ～イタズラ好きなんだからぁ』…でも、実はそれだけではなかったのデス。

ダンカン・チョウ[周群達]Duncanが語る『僕の恋、彼の秘密』

「ホンバン[本番]、ホンバン」日本語でつぶやきながらイスに腰掛けたダンカンさん。邦題も練習しているらしく・・・「ボクノ…コイ カレ ノ　ヒミチュ」と文字を追いながら、ちゃんと言えたでしょ??とニッコリ。

『僕の恋、彼の秘密』ご出演について？

「脚本を読んでびっくりし、そして興奮し、嬉しく思いました。一人の役者として、常に新しい挑戦をし続けなけらばいけないと思っていて、これは新しい挑戦になると思いました。こんなに良い脚本にはこれから5年先、10年先、二度とめぐり合えないかもと思って出演を決めました」。

キスシーンに関しては必ず質問されていると思うんですけど、脚本段階でためらったりということは？また参考にされた映画は？

「それは確かにためらいました、動作に。でもそれよりも二人のあいまいな感情表現について難しいと思いました。出会いから、愛情に発展してく―内面的な部分が大きな課題となりました。参考にしたのは『ブエノスアイレス[HAPPY TOGETHER／春光乍洩]』（1997年／ウォン・カーウァイ監督）です」。

『誰もが惹かれるバイ』役は素敵なダンカン・チョウさんそのものでは？

（『はぁ～』と照れた後、『むはっはは』と豪快に笑って）特に演技する上で、工夫はなくて自然にリアルに演技できることが大切でした」。

『僕の恋、彼の秘密』 ＤＪチェン監督と共演者のトニー・ヤンさんについて

DJチェン監督とお仕事されていかがでしたか？

「監督の現場は、とっても良い雰囲気で、普段ならプレッシャーを感じるのですが、まったくありませんでした。例えばツイ・ハーク監督の時は、その場での演技指導がありますし…」。

先に来日されたトニー・ヤンさんがダンカン・チョウさんの秘密として―『髭が濃い、激しいキス』を教えてくれましたが、ダンカン・チョウさんがご存知のトニー・ヤンさんの秘密は？

「ヒゲの話は皆さんに言われます（顔を覆いながら照れ笑い）。それでトニーの秘密、ね。とってもおかしい人ですよ。待ち時間に変わった遊びをしていましたね。例えば、突然、空に向かって『愛してま～す』って叫んでみたり。（それはダンカンさんに対して、とか？）んー、それは気持ち悪い（笑）。どんな意味があったのかは分かりません。（その時、ダンカンさんは？）見ないふりして、（ぷいっとそっぽを向いてみせて）ほっときます」。

トニーさんのティエン役は仕草も含めて可愛いく思えましたか？

「とても可愛かったですよ。でもそれは映画だからです。現実の世界でそんなことされたら、きっとぶっちゃいます。（こんな感じに…ペチッと叩く仕草）」

ダンカン・チョウさんのコイバナ（＝恋愛話）

ダンカンさんの初恋エピソード？

「生まれた瞬間に恋をしたんです（ひょえー、さすがイケメン、早熟です）。母に海に連れて行かれました。それで海に恋をしたんです。（ウィンドサーフィンをされてたそうで？）子供の頃は海辺で砂を食べていました（ははは、と豪快に笑う）。2歳から水泳をはじめて、6歳でウインドサーフィン、12歳から大会に出場して香港でトップ10に入るほどだったんです」。

プロのウィンドサーファーにならず、芸能界に入ったのは？

「俳優は、僕が選んだというか、俳優が僕を選んでくれたというか（笑）。でもやるからには、一生懸命にやるつもりでいます。今では俳優を職業としてますけど、ウインドサーフィンは続けているんですよ。時間があれば海に行ってます」と、鍛えられた肉体は映画の中でご覧いただけます。

一目ぼれされる役どころ？ご自身にも経験が？

「Fall in love in the first sight.」（と『んふふふ』と意味深に笑っている）。
「自分自身は一人の人を愛するのに時間をかけてゆっくり進んでいくタイプ。一目ぼれはありえないと思います」。

『僕の恋、彼の秘密』ダンカン・チョウ[周群達]Duncan来日単独インタビュー
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ダンカン・チョウ[周群達]Duncan所属事務所サイト　

＜＜恋愛体験ゼロの17歳の純情青年のティエンは夏休みに田舎から台北にやって来た。右も左もわからぬまま、絵に描いたようなプレイボーイのバイに出会い、瞬く間に恋に落ちる。一夜限りの恋を楽しんできたバイも、一途なティエンに心を動かされることに。だが、バイには誰も知らない秘密があった…。＞＞

『僕の恋、彼の秘密』 [FORMULA 17][17歳的天空] 2005年12月3日[土]～新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー 監督：DJ チェン　脚本：ラディ・ユウ 出演：トニー・ヤン、ダンカン・チョウ　ほか 2004年／台湾／1時間33分／アートポート配給 公式サイト：http://www.bokukare.jp/

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