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『ターミネーター3』 【緊急特集】(3ページ目)

あの大ヒット作の続編が12年ぶりにいよいよ7/12公開。人類の運命は?“審判の日”はいかに? 初心者用⇒なるほど1分『ターミネーター』『T2』掲載。プレスプレゼントも実施。

執筆者:南 樹里

ジェームズ・キャメロンから引継いだのが、この監督
ターミネーター3
TM C 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG

ジョナサン・モストウ

1961 年11月28日生まれ。ハーバード大学在学中に映画製作のキャリアをスタートさせ、数々の短編やドキュメンタリーを創作。そのなかの一編が、全米学生映画祭で短編&ドキュメンタリーを受賞する。91年には、TVムービーの「F―16」の演出を手がけ、ケーブル・エース賞にノミネート。97年に、カート・ラッセル、J・T・ウォルシュを主演に迎えた『ブレーキ・ダウン』で長編デビューを飾り、スピード感溢れる演出が高く評価された。

さらに、2作目の潜水艦サスペンス『U-571』(00)を1億2500万ドルの興収をあげるヒットに導き、ハリウッドのメジャー監督の仲間入りを果たした。また、TV作品ではHBOのミニ・シリーズ「フロム・ジ・アース/人類、月に立つ」(98)の最終エピソードの演出を手がけている。ハル・リーバーマンと共同でプロダクション・カンパニーのモストウ/リーバーマンを設立したモストウは、プロデュースの仕事にも意欲的に取り組み、デビッド・フィンチャー監督の『ゲーム』(97)の製作総指揮を手がけている。

Q:ジェームズ・キャメロンからメガフォンをバトンタッチされるというのは、かなりプレッシャーがあったと思いますが、監督をオファーされたときのお気持は?

「まず驚いた。3作目を作る計画があるとは思わなかったからね。そして脚本を読み、僕はふたつのことを感じた。ひとつは、3作目を作るだけの面白い話になっているということ。もうひとつは、魅力的な要素のある脚本だが、自分が作りたい作品ではないということだ。そこでプロデューサーたちに会いに行き、自分の構想を話した。前2作のファンとして、自分の観たい『ターミネーター3』を作りたかったのでね」

Q:それは、具体的にどのような構想だったのでしょう?

「3作目を作るにあたって、僕がいちばん興味を持ったのは、ジョン・コナーの心理状態だった。自分は未来を変えられたのか、人類のリーダーになることはないのか、審判の日は本当に過ぎ去ったのか? そんな不確かな思いが、前作から10年にわたる彼の人生にどんな影響を与えたのかという点に、最も興味を惹かれたんだ。そこでプロデューサーたちには、それに基づいた自分のビジョンを話した。結果、作品には、よりドラマティックな緊張感と哀感が加わった」
ターミネーター3 
TM C 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG

Q:どんな演技指導をしましたか?

「T-X役のクリスタナ・ローケンには、完全にロボットになりきってもらいたかった。ロボット演技は、感情を抑えればいいので簡単だと思われがちだが、実際はかなり難しい。なにせ、自分のなかの人間的な要素をすべて取り除かなくてはならないのだからね。だから彼女をパントマイムのコーチの元に送り込んで、人間的な動きをすべて消させた。歩き方から何から、すべてのクセを取り除き、彼女にはマシーンになりきってもらったんだ。これはとんでもなく大変なことだよ。精神的にも肉体的にも、自己規制がきっちりとできていないと達成できないことだ。まるで武術の会得のように集中力が必要なんだ。

Q:アクション演出に関して心がけたことは?

「このシリーズは、前2作とも、カメラにトリックを加えるのではなく、カメラのために場面を構成するというハリウッドの古典的なアクションの撮り方をしている。僕もそのスタイルが好きなんだ。この映画には、実際に肉体を使ったアクション・シーンがたくさん登場するが、観客は、SFXによって作られたものとの違いをわかってくれると思う」



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