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東京国際映画祭に彩りを添えたスターたち 来日記者会見特集(5ページ目)

第15回東京国際映画祭を華やかに彩ったトム・クルーズやジャンヌ・モローなど、運良く私が取材できた俳優、監督たち6人の来日記者会見をダイジェストでご紹介します。

執筆者:名護 末子

意思の強い女性は相変わらず美しい
ジャンヌ・モロー(『デュラス 愛の最終章』)


↑凛とした雰囲気のジャンヌ・モロー
この日のジャンヌ・モローは女優ではなく、東京国際女性映画祭に招かれた監督の1人として合同記者会見(10月28日)に参加していた。1928年生まれというから、今年74才。それにしてはお若い!ブロンドが美しい!黒いジャケットに白いシャツで、凛とした感じがカッコイイ!どんな人なのかとても興味があったのだけど、期待以上の素敵な女性だ。

「ヨーロッパでは男性と女性は同等の地位を与えられており、資金や制作面でも同じ待遇を受けている。映画だけでなくTVプロデューサーも同じ。この15年の間に、ヨーロッパの女性たちは映画界になじんでいる」とヨーロッパで女性が映画を撮ることは難しくないと話す。

モローはほかの人が話していると、必ずその人の方に体ごと向きを代え、相手の顔をじっと見ている。


今回は女優ではなく監督として参加したモロー
映画界において、まだ女性の地位が低いアジアの人たちへのメッセージとして、「映画は世界を写しだす鏡。バイオレンスがはびこっている、無秩序で不安定な現代において、女性の視点は不可欠、避けられないもの」と語る。
さらに、ある日本人の監督が、「自分の作品は男性に対する仇討ちみたいなものかもしれない」と発言するとそれに反応して、「男性に対しては復讐ではなく、調和、共生を考えるべき」とやんわりと指摘する。全体をしっかり見通せる賢い人なんだなあ……。

モローは強い意志を持った女性という印象があるが、それをほんの少し垣間見せたエピソードが、会見終了後に起こった。ある映画ジャーナリストが、モロー主演の古い映画のパンフレットを持参し、彼女にサインを求めた。彼女は快く承諾しサインをしていたが、そのパンフレットが10枚くらいあったので、関係者が途中で辞めさせようとすると、キッとした顔で、「私がサインをしたいからするの」と言う感じで、丁寧に最後までサインをしていた。人の言いなりではなくて、自分で考えて行動する人みたいね。

(C)2001 Les Films Alain Sarde Arte France Cinema



■『デュラス 愛の最終章』
監督:ジョゼ・ダヤン 
主演:ジャンヌ・モロー、エーメリック・ドゥマリニー
12月14日よりBunkamuraル・シネマにてロードショー
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