テクノポップ/アーティストインタヴュー

Idiot Pop~いい意味で馬鹿ポップ(3ページ目)

デビュー・アルバム『Idiot Pop.』、ミニアルバム『Idiography E.P.』と立て続けにリリースしてきたIdiot Popにインタヴュー!小室哲哉とジョン・ケージを心の師匠にポップと実験性が交差する。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Idiography E.P.


ガイド:
Idiography E.P.
今年の4月には、ミニアルバム『Idiography E.P.』をリリース・・・かなり早い展開ですね! よりファンタジー的要素を感じますが、2作目として何か方向性はあったのでしょうか?

Idiot Pop:
自分の中の懐古主義ですね。みんな共通するとかではなく、自分自身の記憶をたぐりよせて、それを曲にしていったという感じです。最後まで聞くとかモロそういうノリを出してしまってますしね。ノスタルジーです。自分の中の。

ガイド:
Idiot Pop
1作目の女の子のジャケも好きでしたけど、2作目ではIdiot Popのトレードマークとも言える水玉模様の謎の動物が描かれていますね。「渚音楽祭」「LIM25」で見せて頂いたライヴでも水玉模様のマントでステージに登場されましたが、水玉にこだわる理由は? 水玉病(笑)?

Idiot Pop:
ありがとうございます。自分自身全部レーベル運営をやってますんで、曲や方向性はもちろんの事、ジャケのデザイナーを選んで、注文つけて、自分の納得するまでほんと毎回デザイナーには嫌われるんじゃないだろうかというぐらい言ったりします。CDのアートワークから全部自分の作品だと思っています。だからジャケも気に入っていただたりしたら嬉しいっす。CDだろうが、MP3だろうが、レコードだろうが、受け取り側にはほんと関係ないことで。制作者から言わせれば、配信だけになってしまうと、僕みたいな無名なアーティストは厳しいですけどね。でも僕は、CDを媒体として使うのが好きですね。あの手にとったわくわく感。配信には味わえないです。別に否定してる訳じゃないですよ。便利ですもん。ただのお馬鹿ポップの戯言だと受け取ってください。

脱線しましたが、水玉は、好きです。服屋に行くと買ってしまいますね。そういう意味で水玉病かもです笑。まあ一応Idiot、iをとるとdotになるので、それからもう水玉もトレードマークにしていこうと。あと、あのマントは、うちの母ちゃんの手作りです(笑)。

ガイド:
マーチソング「Nothing to be afraid of」を聴いていると、Idiot Popのカワイイ部分が伝わります。どのようなイメージで作った曲なのですか?

Idiot Pop:
なんかみんなに歌ってほしいなと思って作ったかな。友達が言うには、レイヴ・パーティーのすぐそばでやってるクリスマス・パーティーみたいだそうです。言われて納得しました。あとストレートすぎるのは駄目だと思って、途中のシンセとか意識しました。トランスでよく使われる感じのシンセとか。

ガイド:
「Bye Bye Sorrow」も好きです。北欧のエレクトロニカ系のTOYをご存知でしょうか? 通じるものを感じました。

Idiot Pop:
ありがとうございます。僕が今回のEPの中で一番好きな曲かもしれません。TOYは勿論知っています。2005年に出た1st好きでした。おもちゃ箱みたいなアルバム。今でも聞きます。

少女時代


ガイド:
このところ、日本でもK-POPが盛り上がってきています。(正式リリースではありませんが)少女時代のリミックスも作られていますね。少女時代はお気に入りなんでしょうか?

Idiot Pop:
大好きです。まああれはほとんどEDITなんですけどね(笑)。去年の3月韓国旅行行ったんですが、その時明洞で、いきなり少女時代の「GEE」が流れてきて、なんだこの曲ってなって、店員に聞きましたもん。帰国してPV見たらもう虜ですよね。それから聴きあさりました。最近、驚いたことなんですが、ローソンに行った時、普通に4minute/Muzikがかかっててびっくりしました。てか、あれ日本語ヴァージョンだったとさっき調べて。個人的意見なんですが、やめてほしんですよね。日本語で歌うの。韓国語を無理矢理日本語にするの。歌詞をほとんど聞かない僕にとって、あの響きが最高なのに。もう魅力が激減です。まあ嬉しいんですが。浸透するのは。

ガイド:
オリジナルの言語で歌って欲しい・・・韓国語にかかわらず、僕も同感です。やはり、言語も含めてサウンドだと思いますから。
最後に、今後の抱負、計画などございましたら、ぜひ教えてください!

Idiot Pop:
一応、「Idiography」は、シリーズ化しようとしています。どういう媒体にするか決めてないですが。4部作にしようと思ってます。今回のノスタルジーで。あと3作だしたなーと。内容は内緒ですが。一人でやってるので誰もやってないような事を面白くやりたいです。そしたら、次のアルバム作ります。あと、いつになるか分かりませんが、バンド形式でライヴやれたらなと思います。あとは、Idiot Pop Recordsというレーベルなんで、秋か冬には、新人を出したいと。それも楽しみにしていただければ。

Idiot Pop official web site
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonでテクノポップ関連の商品をチェック!楽天市場でテクノポップの CD・DVD をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます