テクノポップ/90年代以降のテクノポップ

ゼロ年代(2)2001年~Daft Punkで明ける(5ページ目)

第2回は、Daft Punkのモンスターヒット『Discovery』で明ける2001年。エレクトロクラッシュ系の台頭、北欧の切なさいっぱいのRoyksopp、くるり、宇多田ヒカル等・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

オリコンTOP10


今回は、洋高邦低みたいですが、邦楽に行きましょう。前回と同じく、オリコンチャートを復習しましょう。

【オリコン・シングル年間トップ10】
1位 宇多田ヒカル『Can You Keep A Secret?』
2位 浜崎あゆみ『M』
3位 CHEMISTRY『PIECES OF A DREAM』
4位 桑田佳祐『波乗りジョニー』
5位 モーニング娘。『恋愛レボリューション21』
6位 桑田佳祐『白い恋人達』
7位 浜崎あゆみ『evolution』
8位 KinKi Kids『ボクの背中には羽根がある』
9位 三木道三『Lifetime Respect』
10位 ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』

【オリコン・アルバム年間トップ10】
1位 宇多田ヒカル『Distance』
2位 浜崎あゆみ『A BEST』
3位 サザンオールスターズ『バラッド3 〜‎the album of LOVE〜‎』
4位 GLAY『DRIVE-GLAY complete BEST』
5位 モーニング娘。『ベスト! モーニング娘。1』
6位 Mr.Children『Mr.Children 1992-1995』
7位 SMAP『Smap Vest』
8位 MISIA『MARVELOUS』
9位 LOVE PSYCHEDELICO『THE GREATEST HITS』
10位 CHEMISTRY『The Way We Are』

チャート的には、宇多田ヒカルがシングル・アルバム共に2冠王。サザン&桑田、あゆの強さも目立ちます。あゆは、一時期12作同時50位以内にランクインさせています。『恋レボ』は2000年の記事で既に語りましたが、トップ100で見ると、ハロプロ系が強いです。

研究生:
しかし、この年のアルバムチャートはベスト盤が多すぎる! 2位から8位までがすべてベストって、ちょっと酷い(笑)。

先生:
確かに・・・ベスト盤の存在を否定まではしませんが、詰め合わせセットでは時代の勢いは見えません。

研究生:
LOVE PSYCHEDERICOはかっこよかったし、すごく売れていた印象でした。それなのにぎりぎりTOP10入りする程度。年間トップ10って、ほんとハードル高いんですねー。そう考えると、宇多田ヒカルって凄すぎる!

先生:
あと、あ~ちゃんがライヴでよくやるB’z の「ultra soul」は惜しくもシングル11位(笑)。

研究生:
「ultra soul」の必殺フレーズ“ウルトラソウルッ!”は、ライヴでは“ウルトラ、ウルトラ、ウルトラ、ウルトラソウルッ!”と4~5回ループしてくれるそうで。あ~ちゃん版ウルトラソウルッ!では、いっそ1.5~2倍増し(=6~8回言わせる)で再現してほしいですね。

先生:
ずいぶんと濃厚なアレンジですね(笑)。あと、研究生は三木道三と少し縁があるんですよね?

研究生:
出身大学が同じでして(笑)。“笑福亭鶴瓶には及ばすとも、瞬間風速では解散後の「あのねのね」や、ハイヒール・リンゴ姉さんには圧勝”が仲間うちでの評価でした。芸能人系のスターをあまり輩出していない我が母校では貴重な存在です。

先生:
チャートとは関係ないですが、Pizzicato Fiveが解散。また2001年は、アメリカ同時多発テロ事件が9月11日に発生し、暗い空気に世界が包まれました。
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