テクノポップ/アーティストインタヴュー

FUCKPONY~フィラデルフィアからベルリンへ(3ページ目)

エレン・エイリアンのBPITCH CONTROLよりセカンドアルバム『Let The Love Flow』を11月14日にリリースするFUCKPONY(a.k.a. Jay Haze)にリリース記念インタヴュー! 来日間近!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

LET THE LOVE FLOW


ガイド:
前回の2006年のファースト・アルバム(?)『Children Of Love』はLP Recordからのリリースですが、日本では11月4日に発売となる今回のアルバム『Let The Love Flow』はEllen(エレン)AllienのBPITCH CONTROLからのリリースとなっていますね。どのような経緯でBPITCH CONTROLからのリリースすることになったのですか?

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Let The Love Flow
01. R U Feeling Abroad
02. I´m Burning Inside
03. I Know It Happened (feat. Chela Simone)
04. Real Love Is Forever
05. Orgasm On The Dancefloor Saturday Night
06. Fall Into Me (feat. Chela Simone and Laila Tov)
07. A Pills Medley
08. You Can´t Touch But Feel Free To Look
09. Always Sunday
10. Let The Love Flow


Jay
きっかけは、僕がエレンにお説教された事が最初の出会いだったんだ(笑)。彼女はベルリンの番長的な存在で、誰にでも素直な意見をストレートに言える貴重な存在でね。僕がベルリンのミュージックシーンについて嘆いたり、愚痴を言ったりしている事を、又聞きしたみたいで、僕に会った時、「そういうことは止めなさいよ、みっともないわよ」って、説教を始めたんだ。そこから僕たちは友情を深めていって、仲良くなった。一緒に大笑い したり、踊ったり、酒を酌み交わしたりしてね。

それである晩、彼女は僕を一流レストランに招待してくれたんだ。いつもと違った雰囲気の、コース料理しか出てこない様な、特別なレストランだった。最高の料理と酒で、気持ちよくなっている時に、彼女は僕の目を真剣に覗き込んで、「ジェイ、私はあなたとBPITCH CONTROLで一緒に働きたいわ!」ってね。僕は情熱的に即答したよ、「エレン、僕も君と一緒に働きたいよ!」ってね。それ以来、僕たちは一緒に仕事をしているんだ。彼女は本当に素晴らしいボスだよ!! いつも僕を奴隷みたいに扱ってくるけどね(笑)。

ガイド:
流石、女番長!

ベルリンのシーンというと、どちらかと言えば、ミニマルでハウスというよりもテクノな音が主体という印象があるのですが、今回のアルバムはディープハウスとも言える“黒い”音が強く出ている気がします。これはやはり貴方のルーツが関係しているのでしょうか? 個人的には、ファンキーな8曲目「You Can’t Touch But Feel Free To Look」が大変気に入りました。

Jay
温かいお言葉をありがとうございます! 曲を気に入ってもらえて、とても嬉しいよ! お察しの通り、このアルバムは、音楽的に、とても深く僕のルーツに根付いているんだ.。そして、「愛を感じる瞬間」をコンセプトに制作した。悲観的ではない、未来への希望を感じるような愛や、日常に潜んでいる様々な感情、そういったものを音に練り込んでいく作業はとても楽しいよ!

ガイド:
トライバルな趣もあり、シンセ以外の楽器も多く使われていますよね。特に珍しい楽器があれば、教えてください。

Jay
えーっと、2曲目で使用した、ウクレレかな?あとはピアノとか。ピアノは僕の人生を救ってくれた重要な楽器なんだ!
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