テクノポップ/90年代以降のテクノポップ

ゼロ年代(1)2000年~ゼロ年代の幕開け(5ページ目)

助手、研究生と三人でゼロ年代音楽シーンをとっても偏った視線で総括して行きます。先ずは、90年代末の流れとゼロ年代の兆候を予感させる2000年から。Primal 、Avalanches、深田恭子、モー娘。・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

▲IDJUT BOYS『More or Less』(2000年11月)


研究生:
More or Less
ゼロ年代の主流の一つとなる、ディスコリバイバル~ディスコダブシーンのアイコンの傑作1stアルバムです。ディスコのリバイバルサウンドが、ディスコダブというダビーでスモーキーなサウンドで表現されています。このジャンルがムーヴメントとして象られていくのは、確かゼロ年代中期以降だったはず。僕がCDで買った本作が日本でCDリリースされたのも05年でした。ところがアナログ盤では、既にゼロ年代初期の段階で発売されていたようです。ということは、このムーヴメントの胎動はこの時点ですでに始まっていたということに。早すぎた傑作なのかも。

▲Moodyman『Forevernevermore』(2000年11月)


研究生:
Forevernevermore
Moodmanと紛らわしいかもしれませんが、こちらはデトロイト・ハウスのコンポーザー。

先生:
はい、Moodmanと勘違いして、最初、邦楽枠にしましたもん。

研究生:
90年代テクノを牽引したデトロイトテクノ周辺が「Jugar」の大ヒットでひと区切りした後、ネクストジェネレーションとして出現したのが真っ黒というか、黒すぎるドープなダウンビートハウスを奏でるMoodymanとTheo Parrish。当時は“黒いテクノ”とも呼ばれ、話題騒然でした。現在もディスコダブシーンの隣で、(地味に)継続中のダウンビートハウスシーンのベースになった作品の一つ。大傑作です!ただし、ものすごく地味な内容です(笑)。
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