テクノポップ/アーティストインタヴュー

tokyo pinsalocks~さらなるNW化(4ページ目)

tokyo pinsalocksは、豪華ゲストを迎えて8月19日発売の新作『Travelling Spoon』でさらなるニューウェイヴ化。ヒサヨさん、レイコさん、ナオコさん、3人のメンバーにインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Travelling Spoon


ガイド:
では、ニューアルバム『Travelling Spoon』についてお伺いします。今回は、三浦俊一さん(ケラ&ザ・シンセサイザーズ)、小林写楽さん(FLOPPY)、福間創さん(soyuz project)といったテクノポップ系の人たちを迎い入れていますが、いっしょに制作するにあたって、新しい発見とかはあったでしょうか?

ヒサヨ:
けっこう今回は曲作りする前に三浦さんと相談して、「歌」と「ロック」をキーワードに、前作より思いきって中身を変えたつもりです。シンセも入れてデモを作りましたが、今回私達は、それぞれのパートに集中して、バンド本来の姿に戻ろう、ということもあったので、三浦さんにシンセアレンジをお任せした感じです。結果的に、よりロックに、よりエレクトロになって、最後に三浦さん達テクノポップ系の方々によって「ニューウェイヴ」の答えを出してもらった感じがします。

レイコ:
ほんとに、三浦さんは、もはやもう1人のメンバーですね!一緒に制作した感じ。福間さんのリミックスも最高!

ナオコ:
プロデューサーとしての三浦さんの話をすると、けっこうテイクの選びっぷりが良く、とってもやりやすくて、身を委ねて気持ちよく歌えました!なんか上からでなく、私たちと同じ目線で曲に向かってるんだな、と思いました。

Capsule


ガイド:
オープンニングの「Capsule」はインパクトがあっていいですね~。間の取り方はバンドサウンド的な迫力をもっていますが、そこにエレクトロビートが絡んでいって・・・特に途中で(2分前後)曲調ががらりと変わったりするところとか、気持ちいいです!クレジットが分からないので、推測ですが、これは小林写楽さんが絡んでいるのでは?

ナオコ:
そうです!なんかいろんなタイミングがあって、参加してもらえることになったんですよー。ボーカル録りの一日目に、機材を貸してくれるということで写楽くんがスタジオに来てくれたんですが、その時に初めて会って、「明日も来る?歌う?」みたいな三浦さんのノリで(笑)ちょうど「Capsule」録ってたし。

レイコ:
半信半疑だったんですけど、本当に来てくれて。最終日のスタジオ終了時間の30分くらい前に。もう、うちら3人はロビーでくつろいでた時だよね。

ヒサヨ:
まだスタジオに残って作業してた三浦さんの元に写楽くんが行って、さくっと2人でレコーディングして「終わったよー」みたいな(笑)。「ど、どこどこ?どこ歌ったの?」みたいな。後で聞いたらとってもグッときて、より幅が広がった感じがしまして、ありがたかったです。その後、FLOPPYさんのライヴを初めて見させてもらって、なんかより、納得しました。

バスルーム


ガイド:
2曲目の「バスルーム」はいい意味でのゆる~いニューウェイヴ感があって好きです・・・歌詞も“女子”って感じで、サビもキュンと来ますね。

ナオコ:
ありがとうございます。この歌詞の原型ってもうずっと昔からあって、制作の度に形を変えて出してたんです。私にとってお風呂ってとても特別な場所なんです。日常、外で頑張ってる人ほど、バスルームで鎧を外して、本音が出るみたいなのってあると思うんです。「バスルーム」ってそんな曲です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます