テクノポップ/アーティストインタヴュー

tokyo pinsalocks~さらなるNW化(3ページ目)

tokyo pinsalocksは、豪華ゲストを迎えて8月19日発売の新作『Travelling Spoon』でさらなるニューウェイヴ化。ヒサヨさん、レイコさん、ナオコさん、3人のメンバーにインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ニューウェイヴ化現象


ガイド:
tokyo pinsalocks表記の変更とどう関係するも興味があるのですが、最初はラウド系~ミックスチャー系とカテゴライズされる音楽性から、ニューウェイヴ化してきていますね。どのような心境の変化があったのでしょうか? みなさんの年齢(あくまでも推測)からすると、たぶんニューウェイヴはリアルタイムじゃないですよね。

レイコ:
リアルタイムじゃないですね~。後から聞いた感じです。

ヒサヨ:
ミクスチャー時代からだんだん大人になるにつれ、もっとローファイな間の抜けたことやりたい、とも思うようになってきて、ギターが抜け、ナオコがマイクロコルグを導入したあたりから、今の感じになりました。ずっと、この3人で出来ることっていう枠組みの中で考えていて、始めは私もシンセベースっぽく、どちらかというと2本シンセがいるイメージで作ってて、「この音楽、人になんて説明したらいいのかな~。」って思ってました。ニューウェイヴを聞いてこなかったので。だけどある日、CD屋さんで試聴していて、「この感じやりたい!」と思ったのがDELTA5で、そこに「ニューウェイヴ」って書いてあったので、「あぁ、うちらってこれだ~」と、なんかハッと気付きました。そこからは、もう「ニューウェイヴ」というキーワードで、いろんなことがスッキリして、自ら打ち出すようになりました。

その流れで自然に名前表記も変わりましたね。海外で活動する目標もあったし、3人になって、前の音楽性とは変わった、ということを知ってほしかったんです。

ロイター通信


ガイド:
ロイター通信の英語でのインタヴュー記事を読ませていただきました。“Bjork-meets-Kraftwerk”と例えられていますね。また、PerfumeをはじめとしたJ-POPというくくりでの話にも答えておられますが、イギリスなど海外での反応についてはどう思われますか? 日本とは視点が違っているでしょうか?

Sugary Tokyo girl band groove to an acid and edgy beat

ナオコ:
音楽性的にはビョークやクラフトワークですけど、やっぱ見た目がこんなポップなんで、Perfumeっぽいところが受けているんじゃないかと思います。

ヒサヨ:
アニメに関連したライヴに呼ばれる時もあるしね。ライヴのバックで関係ないアニメが流れてる感じ(笑)。

レイコ:
外国人からすると、日本人が自分達の解釈で洋楽っぽいことをすると、それって洋楽でも邦楽でもない、オリジナルのちょっと独特の感じに聞こえるみたいなんです。そこがすごくおもしろいらしくて、なので日本人のバンドが好き!って思ってもらえるところはあると思います。
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