J-エレクトロ着火点

先生:
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FRUITS CLiPPER
ここにきて、邦楽でもエレクトロ的なものが増えてきましたね。このあたりは、「日本でエレクトロが流行っているのか?」のリストマス試験紙となります。日本の場合、どちらも中田ヤスタカで、2006年5月~6月の作品ですが、やはりcapsuleの『FRUITS CLiPPER』とPerfumeの『エレクトロ・ワールド』あたりが着火点でないかと思っています。「エレクトロ・ワールド」は純粋のエレクトロとは呼べないですが、アイドルが歌うJ-ポップとして、あの曲があの時点でリリースされた意味は日本の音楽史上、大きな意味を持つと思います。大げさなのは分かっていますが。

研究生:
そのちょっと前の『L.D.K. Lounge Designers Killer』(2005年9月)から、ニューエレクトロの傾向が見え始めていますね。

先生:
Justiceやdigitalismのデビューが2004年。ダフト・パンクの『Human After All』が2005年。完全に先取りとまでは言いませんが、フィードバックは早いですね。

VENDOME,LA SICK KAISEKI
ただ、またSPANK HAPPYを持ち出しますが、彼らの2003年のセカンド・アルバム『VENDOME,LA SICK KAISEKI』、特に「資本主義は未だ有効である」なんかは、早すぎたJ-エレクトロ。フェリックス・ダ・ハウスキャット的エレクトロクラッシュって言った方がいいかもしれませんが。

研究生:
school of electro
ちなみに『FRUITS CLiPPER』の初回限定版には、「school of electro」を収録したアナログが付いてきましたね。 講師を中田ヤスタカ、講座の司会進行をこしじまとしこが務める「エレクトロ専門学校」で、ニューエレクトロチューンの基本構造を音と言葉でレクチャーしてもらえる楽曲です。

先生:
あれは、象徴的でしたね。中田ヤスタカのエレクトロ宣言。でも、ほとんど、けろっぐ博士がやりそうな世界です。

研究生:
僕がこの曲に注目したのは、この曲って当時の中田ヤスタカの意識が滲みでているのかなと思ったからです。黎明期である日本のニューエレクトロ、その先駆者は自分・・・そんな自負から生まれたパロディなのかなと。本音はシュールな(ベタでもある)ユーモアに分厚く覆い隠されてしまっていますけれど。

先生:
タイトルは、『電気グルーヴのテクノ専門学校』のパロディーですね(笑)。そうとしか思えない。