Born To Be ELECTRICAL
ガイド:では、肝心のアルバム『Born To Be ELECTRICAL』についてお伺いしたいと思います。ジャケがフレンチコミックみたいですね!
タナカ:
今のポップなハウスやエレクトロ~みたいなのって、具体的なモノでヴィジュアルを提示しているものが多いじゃないですか。女の子三人踊ってるとか(笑)、チェキでモデルの子撮ってるとか。
ガイド:
はい、近未来ですね。三人で踊るというのは、もう定番。
タナカ:
それに対抗できるかどうかは別として、S-KLAPPといえばコレ!、みたいなイメージを作りたかった。抽象的なジャケも多いと思いますが、それは奇麗なピアノが聴こえてきそうで違う気がしてて。
もともと、もっと賑やかなイメージのユニット名のつもりだったので、キャラクターも沢山考えてもらってます。イラストレーションはOKONIKK(オコニック)さんによるものです。イラストの世界感がサウンドに影響してきたりすれば面白いと思っていますね。そういう意味でも、まだまだ発展途上ですね。今後、もっといろいろなものをだしていきたいと思っているので楽しみにしてください。そのうちグッズで商売したいです(笑)。
ガイド:
マジでグッズ作ってください。
音ですが・・・とっても気に入りました! “ど”がつくほど飛ばしているんですけど、“泣き”も入って、“郷愁”も漂うエレクトロ・ワールド炸裂。「Synchro」に見る「Bizzare Love Triangle」的キラキラ・フレーズ みたいな。
イラスト |
タナカ:
ありがとうございます!!
「Bizzare Love Triangle」はNew Orderのなかでもフェイバリットです。今のエレクトロやハウスに繋ぐ事を考えると、テンポがちょっと遅いので最近レコードバックから外れる事が多いのですが。でも言われて気付きましたが、「Synchro」も同じようなテンポでやっていますね(笑)、最初はもっとテンポが早い曲だったんですよ。
今回のアルバムは、カヴァーがアッパー担当で、オリジナル曲が泣き担当みたいなバランスになってるかな、と自分では思ってます。今のエレクトロを直球でビシッと取り込んでいる人達に比べると、今回のアルバムは、もっといろんな要素が細々盛り込まれていると思います。そういう部分を楽しんで聴いてもらえればウレシイですね。今のエレクトロをベースにした歌ものって、「気持ちいい、けど深くは入り込んでこない」みたいに評価される傾向があると思うのですが、深く入り込める要素も盛り込めているのではないかと。そういう要素を“泣き”とか“郷愁”という風に感じていただけてるような気がします。