「願い」は僕たちの願い
先生:カップリングの「願い」・・・泣けます。「wonder2」や「マカロニ」といったシットリ系の曲はありますが、ダウンテンポなバラードは、Perfumeとしては初の試みですね。MEGには「NATALIE」や「CANDY」といった曲も作っていたから、中田Pとしては決してありえないパターンではないのですが・・・。最後のピアノは、内臓までぐっと来ますね。
博士:
最後は生ピアノですね! おそらくソフトシンセの音だとは思うのですが、三人が仲良く爪弾いているようにも感じ。スタンウェイのコンサートグランドと言うよりは、シンセで2番目にプリセットされてる様なベーゼンドルファー系の優しい音色。居間のアップライトピアノをオフで鳴らしてるみたいにも聞こえます。
リズムがR&Bですからね~。転調も要所に見られ、コード進行も頻繁でミニマムなだけのクラブDJでは絶対出来ない彼の真骨頂を見せてくれた楽曲です。やっぱり彼はDJと言うよりアレンジャー、MIDI系のミュージシャンですよね。
助手:
さっきも少し言いましたが「願い」は名曲ですよ! なんでこっちをリードにしないかなあ、マジで。これはもうPerfumeにおける「I WISH」(モーニング娘。)のような楽曲です。もしくは平成の「彼と彼女のソネット」(原田知世)です。いや、念のため言っときますけど、純粋な褒め言葉ですよ、これ!
アレンジも歌詞も最高ですよね。「I WISH」をはじめて聴いたときもそうでしたが、もう無条件で涙が出ましたもん。大袈裟だったり比喩的だったり、そういうことではなくジンワリと目に涙が。「一番大事な気持ちを後回しにしてきたね」とか「もう少しの勇気があれば叶うかもしれない」というフレーズとか、いまのPerfumeに歌わせるところが素晴らしいですよ。加護ちゃんに「人生って素晴らしい!」と歌わせるくらい。今年のベストソングはしょこたんの「綺麗ア・ラ・モード」か、この「願い」で決まりですね。