永作さん
先生:永作さんは乙女塾1期生、そしてribbonというアイドルグループで活動していましたが、ribbonは侮れないです。岡崎友紀の「Do You Remember Me?」のカヴァーやribbon & ピラニアンズ名義でのダブ歌謡「風よつたえて」とか……
師範:
実は僕はribbon派ではなくCoCo派だったので、よく知らないのです。CoCoといえば「Live Version」という曲の曲名が変だったことが印象に残っています。曲名がLive Versionだと、Live VersionのLive Versionになったらまぎらわしいし、ライヴ盤が売りにくいじゃん!と中学生の頃、友達にブツブツ言っていた思い出があります。どうでもいい青春の1ページですね。
先生:
師範、ここはribbonの話題だったはずでは……
先日も永作さんはNHKの「トップランナー」にも登場し、今や自然体の女優として独自の地位を気づいていますよね。
師範:
あの演技力は凄いですね。将来、大竹しのぶさんみたいになるのではないかと思います。
大林監督との出会い
先生:師範は、若かりし頃、大林監督ととても運命的な出会いをしているんですよね。先ずは、その話を。
師範:
高校を卒業したての春に、初めてバイトをして貯めたお金で尾道に行き、ロケ地めぐりをしたのですが、すっかり気に入ってしまい、それ以来毎年尾道に行くようになりました。2度目に行った時、僕が泊まっていたホテルに、映画「あした」をロケ中の大林監督たちも泊まっていて、そこでバッタリお会いしたのが最初です。
その時のツーショット写真(1995年4月) |
次の年に尾道に行った時も喫茶店で偶然、監督にお会いしたので、1年前に撮らせていただいたツーショット写真(なんとなく持参していた)をお渡ししたのでした。映画のワンシーンのような展開だったと思います。ほかにもいろいろ不思議なご縁を感じるエピソードがあり、今につながっています。
先生:
さみしんぼの青春……哀愁が漂ういい話ですね。どんなお話をその時したんですか?
師範:
とにかく憧れの神様のような存在だったので、緊張してろくに話はできなかったと思います。「大ファンです!」とかそんな感じだったと思います。