テクノポップ/近未来型アイドル

近未来対談~ダフト歌謡発掘(3ページ目)

Perfumeだけじゃない。エリカ様、アミーゴの次は? YUKI、綾瀬はるか、推定少女、HALCALI、片瀬那奈・・・ダフト歌謡特集!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

惜しかった推定少女

先生:
17’s Heaven
では、僕も負けてられません。なんとか助手の必殺技返しをします。今はなき推定少女の「Chewing Girl」で対抗します。「JOY」「飛行機雲」とならんでダフト歌謡(*)と称されるものです。これは、2005年1月にDVDシングルとして発売されて、2005年4月のラスト・アルバム『17'sHeaven』に収録された曲です。YUKIの「JOY」よりも早いです。しかし、DVD付きシングルならいいのですが、DVDシングルというのは困ります。

*ダフト・パンク調のJ-POP

助手:
推定少女に関しては恥ずかしながら、当時は実はノーチェックだったんです。で、知人に異常なまでの宇多丸さんフリークがいて、その人がBUBUKAの『マブ論』で紹介された曲だけで作ったMIXを聴かせてくれたんですよ。その中にこの曲が入っていて、ビックリしたんです。めちゃくちゃいい曲じゃないか!って。何で俺ノーチェックだったんだよ!みたいな。

先生:
蔦谷好位置は推定少女も手がけていて、最初はそのダフト加減から蔦谷作品かと思いきや、別の人でした。歩き方がどことなく「All Around The World」と思うのはノイローゼかもしれません。

助手:
ノイローゼですね、それはもう完璧に。

先生:
しょうちのすけ
推定少女は2006年3月に解散してしまいましたが、僕は評価しているんです。この「Chewing Girl」もそうですが、結構面白い試みをやっているんです。デビュー・シングルの『しょうちのすけ』(2001年)のカップリングに「初めてのブラジャー」という曲があるんですが、これはDuranDuranの「Reflex」を彷彿とさせすぎるエレクトロ歌謡なんです。t.A.T.u.よりも早く、エロな着こなしの制服でしたしね。

TV番組でベッキーに「t.A.T.uのパクリ!」と言われたのは不本意だったでしょう。ただ、佳曲があるもののちょっと散漫な印象で、楽曲的には潔くエレクトロな路線で絞った方が彼女たちに相応しかったと考えます。中田ヤスタカのような路線を固められるサウンドプロデューサーが欲しかった。

助手:
アニメ「ワンピース」のタイアップだったんですよね、このシングル。そのカップリングが「初めてのブラジャー」っていうアニメらしかなるタイトル。物議をかもそうとしている気迫はものすごく感じますね。

先生:
再結成して、推定少女にもう一人加えて、“暗黒”で“残念な感じ”のPerfumeになってもらうというのはどうでしょう?

助手:
それ、なんかどこかで聞いたことのあるような話ですね・・・。
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