Sweet Vacation
「月凪」のヒットで知られる東京エスムジカの早川大地(Daichi Hayakawa)さんが、タイランドの才女歌姫・Mayちゃんと組んだエレクトロポップ・ユニットが、Sweet Vacation! 8月20日にサードアルバム『I miss you-ep-』をメジャーレーベルから遂にリリース。リリース記念インタヴューとして民族音楽の話から、Sweet Vacationの最新アルバムについて伺いました。(左から)Mayちゃん、Daichi Hayakawaさん |
◆胸キュン!Beautiful Techno(Sweet Vacationも収録されたテクノポップ・コンピ『Beautiful Techno』)
◆Sweet Vacation
東大に10年以上・・・
ガイド:はじめまして。先ずは早川さんについてお話を伺っていいでしょうか? 現在、東京大学博士課程に在学とのことですが、博士号習得は間近でしょうか?
早川:
三月までに博士課程の単位をとり終わっているので正確には在学ではなくて、今は論文の準備期間なんです。大学には、10年以上、籍を置いていたのですが、あまり真面目な学生では無かったので(笑)。特に、この数年は、音楽活動が本格化して、全然、時間がとれなくて、、。論文は3年以内に書くつもりです。頑張ります(笑)。
都市の民族音楽・・・
ガイド:Sweet Vacationは音から入ったんですけど・・・誰なんだ?と思って調べてみると、東京エスムジカの人が楽曲担当と知り、最初意外でした。あの「月凪」の! 「ポレポレ」も素敵な曲ですね! 胸キュンエスニックみたいな。現在もエスムジカの方は、平行で活動されているんですよね。
早川:
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
World’s end wonderland |
ガイド:
最初意外と言いましたが、エスニックとテクノというのは両方好きな人は多いとは思うんです。早川さんにとって、民族音楽やテクノポップの関係は?
早川:
テクノはいわば“都市の民族音楽”なんて呼ばれ方もしますよね。で、“民族音楽”てのは何か。アジアや、アラブの音楽をさして、“民族音楽”って呼び方をしますが、あれは“西洋音楽以外の音楽”を便宜的に“民族音楽”って呼んでるだけなんですね。
たとえば、“クラシック”はヨーロッパの一部地域で盛んになった、“民族音楽”と呼ぶことができますし、すべての音楽は、誰かにとっての民族音楽なんです。それがどれくらい広まっているかの差があるだけで。世界をフラットに見れば音楽は全部民族音楽(笑)。だから、東京生まれの東京育ちの僕が、インドネシアのガムラン楽団と、一緒に作品を作るとテクノ+ガムランになるのは自然なことかもしれませんね。