テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~グラミー賞への道(2ページ目)

最初こんな大それたテーマではなかったんです。PerfumeとYMOについて語っていたんです。でも、今のPerfume、言えば現実になる。目指して欲しい、グラミー賞!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

グラミー賞は難しい

博士:
最近は日本のシンガーもかなりうまいです。和田アキコが和製R&Bの女王なんて言われてた時代もありますが・・・最近なら、青山テルマがどんだけイケてても、例えば何かのイベントでビヨンセなんかが同席したとすると完全に食われますよ。

先生:
青山テルマもアメリカでデビューを狙っていたらしいですからね。まぁ、渡辺直美が同席なら大丈夫ですけどね。

博士:
またグラミー賞にしても、日本の歌手が彼女らを差し置いて受賞するって事はまず考えられない。 いや逆にもっともっと上手くなったとしてもです。 まるでなまじ上手い外人歌舞伎を見ているような物です。

先生:
日本人でミュージシャンなら、坂本龍一と喜太郎ですね、受賞したのは。うまく、YMOと繋がっていますね。

Japanese gentlemen, stand up please!

博士:
でもね、Perfumeは違いますよ!!
それこそビヨンセや今をときめくCold Playとかが集まったイベントに参加しても、全然通用します。 つーか、本家Daft Punkが目の前にいても全然問題なくパフォーマンスできますよね。

先生:
大きく出ましたね。まぁ、Perfumeの場合、非現実的なことを言っている内に全てが現実になってしまうのではないだろうかみたいな気がする自分が恐ろしいです。スペースシャワーTVで「POP UP Perfume ~グラミー賞への道~」という企画がありましたが、あれはあながち空想の世界ではない気さえしますね。

博士:
Perfumeを見た意地悪な欧米人が「小ざかしい猿真似」とは思わないでしょ、絶対。 つーかPerfumeの原型になったモノが欧米には無い。実に日本的なエレメンツとアイデンティティがイニシアティブをとってる音楽ですよね。

先生:
なんか博士、ワールドワイドにイングリッシュが多いですね、今日は。確かにR&Bやヒップホップなんかは、欧米の白人でもハードルが高くなりますからね。

YMOに関しては話題づくりとしてワールドツアーをした部分も当然あるんでしょうが、未だに海外のアーティストがリスペクトする存在になっているところが、他の海外に進出したと言われるアーティストとの大きな違いですね。「SOUL TRAIN」で「Tighten Up」をやったYMOなんて、日本人として誇りを感じましたもんね。メガネもカメラも最高みたいな。あそこに日本一のR&Bシンガーがいても、オリジナリティは生まれないですもんね。

博士:
YMOに感じた感動はまさにそれだったんです。私はこういうのを30年間待っていたんです。
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