テクノポップ/アーティストインタヴュー

MOTOCOMPOのDr.USUI登場(3ページ目)

90年代末のネオ・ニューウェイヴから現れたバンド、MOTOCOMPOのメンバーでもあるDr.USUIがソロ作『Datajockey』をリリース! エレクトロ魂溢れる快心の作となっています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

初のソロ・アルバム

ガイド:
Dr. USUI
では、Dr.USUIの初のソロ・アルバム『Datajocky』についてお伺いしたいと思います。MOTOCOMPOとしてではなく、ソロ作品を出そうと決めた理由は?

Dr.USUI:
前々から、機会があれば一人でやってみるアウトプットもあっていいかな、、、とは思っていたのですが、KIMONOレーベルのプロデューサー三浦氏に熱く説得されたのもあって、このタイミングでやってみよう、という気になりました。アイデア的にはだいぶ前から暖めていたものもあるのですが、今年に入ってから時間を見つけて一気に作りました。もう、あまり推敲せずに、バンドで言うスタジオ一発録りみたいに勢いで打ち込んでいくというか・・・。結果、ロックっぽい感
触になったかなと思います。

ガイド:
硬質のバリバリのエレクトロ→でかっこいいです。音量を上げ気味で聴くとグングン来ます。KITSUNEやGIGOLOのコンピに入っていても全然違和感がないですね。今回、全て英語詞で作られたと言うのは、海外も意識しての事でしょうか? 

Dr.USUI:
CHIPTOP LIPS
僕としては、昨年春にリリースしたMOTOCOMPOの『CHIPTOP LIPS』以来の作品なんですが、リリース後にUKツアーをやってみて、色々思うことがあったんです。結果的に全部英語詞になりましたが、海外を意識してという意味では、それ以上に自分のやりたいことを思い切りやることにこだわりました。結果、歌は全部ボコーダーに、音数も極力抑え目に、一音一音が図太く鳴っているア ルバムになったかなあと思います。iPodのイヤホンではなく、ぜひ大音量で聴いてみてほしいです。

ガイド:
今回、機材的はなにか新しいものは取り入れられたんでしょうか?

Dr.USUI:
一切新しいものは使ってません・・・・、ごめんなさい(笑)。しかもほぼVSTで完パケ、しかももう3年は新しいVSTも導入していません。ただその代わり、先ほども少し触れましたが、割と短時間で一気に作ったものばかりなので、自分が使いこなせる、愛着のあるツールばかりを使ったアルバムとも言えます。でも、そのうちどこかのタイミングで切れ目を作って、新しいもの、新しいシステムを導入したいですね~。

ガイド:
特に気に入ったのが・・・分厚いイントロから始まる4曲目「the bottom of the world」。Dr.USUIならではのポップさと“ど”がつくエレクトロが合体して、素晴らしいです。「the top of the world」の逆というのも好きです(笑)。続く5、6曲目も躍動感が溢れながら、ダークで盛り上がります。

Dr.USUI:
ありがとうございます!この曲のタイトルこそが、今回のアルバムのコンセプトになっています。ひたすらダークにヘヴィに、でものめり込んで盛り上がれるように、そんなつもりで作ったんです。
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