序章
童貞・処女の諸君(!)、新生アーバンギャルドは待望のフルアルバム『少女は二度死ぬ』を出産致しました。出産祝いとして、アーバンギャルドの団員達に彼らの頑なな志と受難について語って戴きました。ちなみに、“よこたん”とは浜崎さんの愛称です。amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
少女は二度死ぬ |
02. セーラー服を脱がないで (Album Mix)
03. 女の子戦争 (New Mix)
04. ファッションパンク
05. オギノ博士の異常な愛情
06. ヌーヴォーロマン
07. いちご殺人事件
08. 仮想敵
09. 少女の壊しかた
10. コマーシャルソング
11. 四月戦争
谷地村(Key&Pg)、浜崎(Vo.&処女)、藤井(VJ&アートワーク)、松永(Vo.&童貞&Pg&被り物)、瀬々(G.&Pg) |
処女を捧げる相手は慎重に・・・
ガイド:お久しぶりではないですね。この1年で4度以上お会いしています(笑)。
松永:
いつもお世話になっております。前回受けたインタヴューからもう1年経っているのですね!
この1年で、童貞以外のあらゆるものを捨てた気が致します。
よこたん:
おかげ様ですっかり暗黒です。
ガイド:
よこたん、人のせいにしてはいけません。
ニューアルバム発売おめでとうございます。でも、その前に聞いておきたいことが。メジャーデビューを賭けた熱い闘い、Yahoo!JAPANのオーディション「WHO'S NEXT?」で3000組中、第5位になったんですよね。二次予選までは1位だったんで、「なんで~」という感じで・・・このままメジャーに行くと思っていただけに残念です。
松永:
ありがとうございます。ノミネート曲「女の子戦争」のPVを作ったり、政見放送を流したりと大健闘したのですが「子宮からメジャーデビュー!」まではあと一歩及ばずでした。
あの結果には色々と大人の事情を感じないこともなかったですが(笑)、それはともかく。あの当時「メジャーデビューしてくれ」という期待が高まる一方「インディーズのままでいて」といった意見も多く、自分たちとしてもどのようなかたちがモア・ベターなのか悩んでいたところでした。もちろん結果が1位でメジャーレーベルと契約していれば自分たちの住む世界は変わったのかも知れませんが。
堅い話ですが、CDが「マジで売れない」昨今、大手レコード会社と契約すると一口に言っても、色んな形態があり、それが必ずしもアーティストのためになるのかどうか分からないといったところが現状です。メジャーに行って逆に売れなくなったアーティストも沢山知ってますし、チラシをまく、すなわち広告費をかければそれだけCDが売れるといった時代でもなくなった。逆にYouTubeを使った超低コストなバイラルCMで広く名を知らしめることだってできるわけで、そのへん我々のような一介のインディーズバンドは有利でもあるわけです。
音楽業界もドンブリ勘定じゃなくなりつつあるんでしょうね。そこで僕らがどう振舞うかは今後の課題でもあります。
メジャーデビューはもちろんしたい。しかしながら、よく考えて相手を選ぶことが大事だということですね。処女を捧げる相手は、慎重に選びたい。慎重になりすぎて羊水が腐ってしまってもしょうがないですが(笑)。