テクノポップ/近未来型アイドル

近未来対談~Aira Mitsuki(2ページ目)

Perfume対談と平行して開始する新対談第1弾! けろっぐ博士を迎えて、最近話題の近未来アイドルをまろやかに分析します。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

未来で生まれたAira Mitsuki

先生:
カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9
Perfumeのブレイクは、サマソニがあった8月11日を一つの起点と考えているのですが、ちょうどその3日前に『カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9』でデビューしたのが、Aira Mitsukiです。「未来で生まれたテクノポップ・アイコン」・・・明らかに近未来アイドルなキャッチフレーズですね。

博士:
あっ、ドラミちゃんですね。

先生:
ドラミちゃんって誰ですか?

博士:
ドラミちゃんですよ! あの国民的人気アニメの妹キャラ。
「ドラミぃ~!!」って叫んでしまいました。ドラミちゃん以外考えられませんね!

先生:
ドラえもんは確かに日本が誇るべき近未来漫画ですね。
先日、メイドさん風にアレンジした可愛いドラミちゃんコスプレの画像を偶然見つけたのですが、ドラミちゃん、静かなブームです。僕はメイド好きでもドラえもんマニアでもありませんが、あれは良かった。話が逸れたので、軌道修正します。

「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9」分析

先生:
先ずは、「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9」を楽曲分析しましょう。「Space Station No.9」ではありませんよ。

博士:
この曲はメロディー的には、さほどPerfumeを模しているとも思いませんね。

オマケのリミックスヴァージョンを聴くとメロディーのオリジナリティーが冴えてきます。エレクトロサウンドとして完成度は高いですよ。ただ、オリジナルヴァージョンのアレンジサイズにおいては“これでもか”って位、意識しています。 メロディーの断片を似せてくるより逆に挑戦的ですね。結構良いブレインが付いているのかも知れませんよ。

まず、すっごく基本的な事なのですが、まず「カラフル~」のスネアに注目です。
中田サウンドの大半が
♪n・チ・n・チ・n・チ・n・チ~
と、流行の最先端であるのにも関わらず不思議と8分で刻んできます。
これが何かハウス以前のプリミティブなテクノポップを彷彿とさせているのです。

ところが「カラフル~」は
♪n・チチ・n・チチ・n・チチ・n・チチ~
と、16分で刻んでいるんですよね。

さて、具体的な共通点ですが、まず冒頭の効果音が「ポリリズム」ですね。 シュワーっと来てパーンと弾けたら「ポリリズム」そのものです。

先生:
それは面白いポイントですね。シングルとして「ポリリズム」が発売されたのは、9月12日で「カラフル・・・」の後ですね。もっとも、CMとしては7月1日からですが。うーん、これはシンクロニシティ?

博士:
その後のシーケンスパターンは、「チョコレイト・ディスコ」を意識していますね。

Bメロの♪エレクトロ・スター~の駆け上がるフレーズはまるで♪エレクロト・ワールド~の様ですね。ココはメロディー的にも相関が見られます。

その後“3AM(スリーエイエム)”と言う歌詞は、「リニアモーターガール」の“2:30AM”を彷彿とさせます。2時30分にリニアモーターカーに乗って、3時にフロアに着くって事でしょうか? そうなら楽しいですね。

後半、エレピのカッティングが残るアレンジも「Twinkle Snow Powdery Snow」等で中田氏が得意とする定番。オマケに最後は「リニア~」でもやってたDaft Punkの「デジタル・ラブ」風の終わり方でしょ。ココまでやってくれると痛快ですよ!!
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