ナムコのサウンドクリエイターは凄い!
アルバムの楽曲の作曲クレジットを見ると、多くはNAMCOの神前暁となっています。調べてみると、神前暁は、NAMCOのサウンドクリエイターと活動し、現在はMONAKAに所属しているとあります。既にアニソン界では成功しているコンポーザーで、2006年発売のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の挿入歌シングル『涼宮ハルヒの詰合』は、オリコン5位を記録しています。こちらはテクノポップでもフューチャーポップでもありませんが、収録の「恋のミクル伝説」は、オケヒット連発で音程をわざと破壊した電波ソングとして一部では有名になったようです。また、ナムコのサウンドクリエイターによるインディーズ集団、nanosoundsに所属していたこともあり、Satoru Kosaki名義で「ハンド・メイド・ガール・メイド (BEST☆H!T MIX)」や「noites」という曲も発表しています。
中田ヤスタカをはじめとしたリミックス陣
神前暁を中心とした優れた楽曲にさらに力を添えるのは、強力なリミックス陣です。「もじぴったん」の主題歌とも言える「ふたりのもじぴったん」のリミックス・ヴァージョン(fine c'est la mix)は、capsuleの中田ヤスタカによるもの。当然、capsuleっぽいのですが、現在のcapsuleというよりもちょうど2003年の『phony phonic』あたりのキュートでピチカート・ファイヴ的なアレンジです。
cartooom! |
「Placevole! (PEPPERMINT mix)」のリミックスは、AKIRA SUZUKI。All Aboutテクノポップでインタヴューもしましたが、彼はUSAGI-CHANG RECORDSの主宰者であり、Sonic Coaster Popのリーダーです。ヴォコーダー声のロボなエレクトロ・トラックに仕上がっています。
嬉しい事に、アルバムからこれらの3曲を含めた5曲が、もじぴったんうぇぶからダウンロードできちゃいます。リミックス版のオリジナル3曲も少し音質は落ちますが、こちらも同様にできますので、聴き比べてみると面白いです。太っ腹!
リミックス以外にも聴き所は、いっぱい。RYUICHI TAKADAのクレジットがある「辞典の音楽」は、テクノなアレンジのクラシカルなインスト。トイトロニカですね。