テクノポップ/アーティストインタヴュー

坂本先生にインタヴュー(3ページ目)

SL@yRe&The Feminine Stoolξのメンバーの一人、神経内科医でもある坂本昌己さんのソロアルバム『ENDOTONES』が8月8日にリリース。アトム・ハート、レイハラカミ氏なども参加!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ユカリシャスのために

ガイド:
Flash
「Best in Me feat. Yukalicious」で歌っているユカリシャスさんは、テイ・トウワさんの『Flash』に収録の「Milky Way」でもヴォーカルをとっていますね。これは教授が参加した曲としても話題になりましたね。改めて、聴いてみましたが、坂本さんが彼女のヴォーカルに惚れ込んだのが分かります。これは彼女のヴォーカルを最初からイメージして作ったのですか?

坂本:
もちろん彼女が歌うために作った曲です。曲を作る前に彼女に話をして、それで彼女がOKしてくれたところから作曲し始めています。彼女の声は基本は低音域ですが、音域がものすごく広くて一瞬ユニセックスな感じもするし、高い声は女性的でセクシーな魅力もあるし。それに圧倒的に声とか歌に聞き手が恋してしまうような、「この人に会いたい」っていう想いを喚起させるキャラクターだと思ったので、曲が先じゃなくて、ユカリシャスが歌うことが先で始めています。この曲には、ユカリシャスに対する僕の想いやリスペクトを表現したところもあります。

敬愛すべき取石氏

ガイド:
「Mr. Shouzou Toreishi」という曲は、取石昭三氏のために作った曲とありますが、取石昭三氏とは? Googleで調べてみたのですが、まったく見当が付きませんでした。

坂本:
ググってもらったのにすみません。多分ググッても出てこないはずです。僕も出てこないことを確認してからタイトル付けてますので。取石昭三氏は、かつて、16、17歳くらいだった僕を、音楽の道に導いてくれた最も敬愛すべき、感謝すべき人物です。彼のものすごい引力に、それこそ排水口に吸い込まれていく水のごとく、ちょっとおかしな精神世界にしばらくトリップしていました。今は、おかしな「闇」の世界に、インターネットを通じて簡単にアクセスできるようになっていて、あたかもおかしな世界が現実化している

錯覚に陥り、なんとも困った世の中になっているようにも思います。自分が危ない世界にいたわけではないけど、誰しも通り得る道だと思うから、これからの子供たちが心配です。何かメッセージを自覚して音楽を作っているわけじゃないけど、医者をしながらわざわざ音楽を作っているのは、言葉にならない理由が確かにあって、それはひとえに取石昭三氏のお陰でもあるので、彼に捧げる意味で「Mr. Shouzou Toreishi」を作りました。

睡眠時間

ガイド:
神経科医としても活躍される坂本さんですが、アーティストとしての活動を両立されているのが凄いです。睡眠時間はどれほどとられているのでしょうか?

坂本:
大丈夫です。ちゃんと寝てます。皆さん、ちゃんと寝ないと体に悪いですからよく寝て下さい。どうぞお大事に。

ガイド:
ご協力ありがとうございました。今後のライヴの予定等ありましたら、教えてください。

坂本:
えーっ! 睡眠時間が最後の質問ですか?! まあいいや。こちらこそどうもありがとうございました。

【LIVE情報】

8/25(土)
yanokami_live - LIQUIDROOM 3rd ANNIVERSARY
yanokami(矢野顕子×レイ・ハラカミ)のソロ・ライブのオープニング・アクトとして出演決定!

MORE INFO:
SUBLIME RECORDS
MySpace - Masaki Sakamoto
MASAKI SAKAMOTO's web site
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