テクノポップ/YMO関連

YMOとゲーム音楽(2ページ目)

ゲーム音楽は今や一つのジャンルとなっていますが、その成り立ちに大きく影響を与えたのは、YMOです。YMOおよび細野晴臣とゲーム音楽の関係を検証します。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Duran Duranも・・・

Nick Rhodes and John Taylor Present Only After Dark
Duran Duranのニック・ローズとジョン・テイラーのミックスCD『Nick Rhodes and John Taylor Present Only After Dark』(2006年)には「Computer Game」が収録されており、やはり海外でも評価されていることがわかります。きっと、選んだのはニックだと思いますが・・・

ファーストにおいて、ゲームを題材として持ち込んだのは、「Acrobat」に作曲のクレジットがある細野晴臣と考えるのが妥当でしょう。YMOの作品の中でゲームを題材にしたものは、ファースト以降ありませんが、その後、その延長線上にある作品があります。では、さらに検証しましょう。

パックマン

PAC-MAN FEVER
世界初のゲーム音楽・アルバムは何だろうと調査をしてみると、日本ではなく、意外な事にアメリカでBUCKNER & GARCIAによる『PAC-MAN FEVER』が1982年リリースされています。前述の1978年の「スペース・インベーダー」から日本産ビデオゲームの躍進が始まるのですが、1979年には「ギャラクシアン」(ナムコ)、「平安京エイリアン」(電気音響)、そして1980年には「パックマン」(ナムコ)と日本メーカーはヒットを続けます。「パックマン」は、日本以上にアメリカで人気が出て、便乗するかのように、この『PAC-MAN FEVER』も大ヒットしました。シングルはビルボード9位まで上り詰めました。ただ、電子音は効果音的使われる程度で、テクノポップという視点からはそれほど評価に値するゲーム音楽とは言い難いです。
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