教授にまつわるエピソード
ガイド:坂本龍一さんが作曲・編曲、山下達郎さんがコーラスアレンジ、シュガーベイブが唄で参加した幻のアルバムとしてオリジナルのLPは高値で取引されていたと聞きます。坂本さんに依頼されたのはどのような経緯で? 坂本さんはまだ芸大生ですよね。
及川:
懐かしいくらし |
ガイド:
レコーディング時の坂本さんのエピソードなどあれば、教えてください。
及川:
「ここでも・・・」のときとは限らず、坂本氏は遅刻の常習者でした。もっとも、僕もでしたが。というか、遅刻はふつうの世の中でした・・・。そんなわけで、合宿形式のレコーディングになったケースもあるわけです。
どれが、このときの風景だったかは忘れましたが、坂本氏は、アレンジをたのんでも、きちんとしたスコアをかいてこないことが、ままありました。というか、ほとんどそうだったような。写譜屋さんという職業があったのですが、彼の時には、必要なかったかもしれません。
そのイイカゲンな譜面を持って、当時の一流とかのスタジオミュージシャンと仕事していたと思います。僕らは、それがふつうだったわけですが。このときは作曲も依頼しましたが、音楽ノートを破りとったような五線紙に書いてきました。
ガイド:
GEM |
及川:
そうなんですか。
そのはなし、初めて聞きました。
僕に連絡ぐらいしてくれてもよさそうですが・・・。