不思議な感動を与えた映画
クリスマスも近づいて来たので、久しぶりにクリスマス・ソング特集をしましょう。信者(キリスト教ではなくYMO)の皆さんに喜んでもらえるように、通称「戦メリ」こと「戦場のメリークリスマス」特集です。「戦メリ」は言うまでもなく、大島渚監督による映画『戦場のメリークリスマス』の主題歌です。amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
戦場のメリークリスマスDVD |
映画について詳しくは戦場のメリークリスマスFAN同盟をごらんください。
また、フィギュアのミキティーこと安藤美姫選手がこの曲をショートプログラムで使っていた事でも知られ、フィギュア・スケートのアルバムにも収録されています。その時の彼女の衣装は、赤と緑のクリスマス・カラーだったらしいです(見ていない)。
では、問題です。
Q:YMOのメンバーが作った曲で一番多くのカヴァーがなされた曲はなんでしょう?A:「戦場のメリークリスマス」だと思います。
今回、僕が確認しただけでも、44曲あります(カヴァー・アーティスト毎に番号を振りました)。YMOというよりも日本人が作った曲としても突出したカヴァー数を世界に誇っています。どうしてでしょう?
戦場のメリークリスマス |
●クリスマス曲である。クリスマス曲はクリスマス・カヴァー・アルバムというのが存在するように、カヴァーされやすい。「戦メリ」はクリスマス曲としては異端です。別にお祝い気分でもないし、色恋がテーマでもないし。しかも「戦メリ」はクリスマス限定でもないので、クリスマス以外の用途でもカヴァーされやすいこうもりのような存在。
●インストである。多くのカヴァーは一つの楽器に長けた演奏者によるものです。彼らがカヴァーするにあたって、インストというのは大変好都合です。
●世界的に知名度がある。映画も世界公開され、サントラも世界発売、世界の坂本として知られ、日本人の作った曲としては異例の知名度により海外のアーティストによるカヴァーも多い。
数には入れていませんが、サントラで使われたオリジナル以外にも、教授自身が「Piano Solo」や『/04』でのゆるみ系ピアノ・カヴァー、それに複数のライヴ・ヴァージョンをやっています。