テクノポップ/90年代以降のテクノポップ

東京NWofNWを再検証(2ページ目)

1998年頃に局部的に盛り上がっていたムーヴメント、それがネオ・ニューウェイヴ。21世紀のの流れを先取りしていました。『東京NEW WAVE OF NEW WAVE '98』から紐解きましょう。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

SPOOZYS

超地球的存在
SPOOZYSは、1998年に『超地球的存在』でアルバム・デビュー。多少ならずとも意味不明感がありますが、帯には「火星人もダンスした、サーフでパンクなネオネオニューウェイヴ」との文言があります。ネオが一個多いですが、ネオニューウェイヴというタームが使われていますね。松江潤率いる、ギタリストがやけに際立った和製B-52'sだと当時思いました。

松江潤のソロとしてのデビューは、1993年の『SUNNY POP GENERATION』となり、ピチカート・ファイヴなどのサポート・ギタリストとしても活動してたわけなので、渋谷系の流れにいる人と言えましょう。また、All That Jazzという名義でYMOの「Nice Age」をカヴァーしている事も明記しておきます。現在もソロとして活動する傍ら、大塚愛とかの作品に参加する売れっ子ギタリストとしても活躍しております。

GUITAR BOSE WEB

Motocompo

DESKTOP ROMANCER
Motocompoと言えば、MadnessがCMに出ていたホンダCITYに載せられる可愛いバイクですね。彼らは参加していたバンドの中で、一番テクノポップしていました。ボーダーシャツのイメージも強いです。ボーダーと言えば、渋谷系のイメージが強いですが、プラスチックスも当時ボーダーだったと思います。

実は、『東京NEW WAVE OF NEW WAVE '98』を買ったのは、MotocompoのDr. ウスイからメールをもらったのがきっかけです。コンピに収録されていた「24 Hours On Line」はYMOの「Citizens Of Science」を彷彿とさせていました。初期のMotocompoは、カセットや7インチ・シングル(持っている筈なのですが、すぐに見つからない)でのリリースでしたが、ファーストとセカンドのカセットを1枚にしたファースト・ミニアルバムが『DESKTOP ROMANCER』(1999年)です。

WELCOME TO PLASTIC WORLD
他にもGeodezikとOur Hourとコラボした『Mutant Pop Triangle』やPlasticsへのトリビュート・アルバム『WELCOME TO PLASTIC WORLD / PLASTIC CHIDREN』にも参加しています。Plasticsの元メンバー、Pizzicato Five、砂原良徳に混じって、ネオ・ニューウェイヴ勢としてMotocompoは「Delicious」、SPOOZYSは「Diamond Head」となるほどな選曲をしています。

motocompo online
Geodezik & ミニコン from Basix(All About記事)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます