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怪奇ドロップで金縛り(2ページ目)

怪奇テクノと堂々と名乗るユニット、怪奇ドロップのお二人、押切蓮介さん(漫画家でもある)とFQTQさんにインタヴュー。「MIXIの歌」の原曲にも深く関わった人たちです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

MIXIの歌

――コアマガジンから2005年に発刊された押切さんによる『カイキドロップ』は、漫画中心の書籍ですが、オムニバス形式の怪奇テクノCDも入っていますね。これで1,800円というのは大変お得だと思います。押切さんと同じく漫画家の清野とおるさんとの対談で、お二人がいかに仲が悪いのかも知る事も出来ましたし。CDにも清野と押切の名義の「狭い世界のアイデンティティー」で参加されていますしね。清野さんとは、どんな方なんですか?
カイキドロップ
01.symmetric ido2(KPLECRAFT)
02.隙間風(押切蓮介)
03.mystery house(YST)
04.Vマドンナスキゾイド(オーラルヴァンパイア)
05.呪われた音楽室(押切蓮介)
06.Ghost_Chase(FQTQ)
07.口裂け女が俺を襲う(押切蓮介)
08.ヤバイ!鬼ババだ!(押切蓮介)
09.緑の血液(押切蓮介・スキャット後藤)
10.恐怖!殺人事件(パリッコ)
11.MIXIの歌(天誅)
12.ノコマートのうた(FQTQと押切)
13.狭い世界のアイデンティティー(清野と押切)
オマケ.悪感情(押切蓮介)
オマケ.カゲオニ(押切蓮介)


押切:清野氏の話を気軽に話すと後が怖いので率直に述べますが、彼は悪魔でございます。初期の怪奇ドロップの一員だと僕自身が信じていましたが彼はそうは思っていなかったようです。幽霊の扮装をしてもらい、ライブの舞台へ無理を言って上がってもらってたのですが彼にはそれがストレスで・・そのストレスのせいで友人がツバ攻撃で清野氏にやられてしまったのです。僕は慌てて彼を怪奇ドロップから「解放」しました。

――「MIXIの歌」が収録されているのは、驚きでした。これは、天誅というユニットによる作品ですが、お二人とも参加されていますよね。確か、去年mixiでもかなり話題になった覚えがあります。実際、作った立場からどんな反響だと捉えられていたんですか?

FQTQ:「MIXIの歌」は原曲(FQTQバージョン)と天誅バージョンがあってまず原曲を僕と押切さんが天誅のメンバーとかと一緒に作って発表して、そのあとボーカルの音声データを全部天誅に渡したら天誅バージョンが出来て、そっちのほうがセリフとか増えてて面白くて有名になってしまいました(笑)。これレコーディングしてるとき天誅のメンバーはまだみんなMIXIやってなかったんですよ。

押切:僕自身が天誅の大ファンで、彼らと共同制作をするのが僕の夢だったのです。MIXIの歌を作り終えた後、彼らと秋葉原のメイド喫茶に行ったことを鮮明に覚えております。メイドさんからオムライスにケチャップで名前を書いてもらえなかったシャミさんの悲しそうな表情が忘れられません。

――「ノコマートのうた」はFQTQと押切とありますので、今の怪奇ドロップのメンバーと同じですね。これは、ノコマートから要請されたんでしょうか?

FQTQ:このときまだ怪奇ドロップはあくまで押切さんのソロユニットだったんですが ライブ時のトラブルがきっかけで押切さんが「もうライブとかやらない」って言ってて 1年くらい活動停止してたので、怪奇ドロップとは違う名前になってしまいました。 なのでノコマートから要請されたというわけではないですね。 

押切:僕の下心、オシャレで素敵なモテ音楽をFQTQさんと作り、いんぐりもんぐりな気持ちになりたいなあとひそかに企んでいたのですが 惨敗に終わりました。

――怪奇テクノつながりで、オーラルヴァンパイアも「Vマドンナスキゾイド」で参加していますね。やはり共感する部分も多いのではと思いますが、如何でしょう。

押切:彼らは西洋、僕らは和風と勝手に決め付けております。え?西洋に対する憧れですか?もちろんありますよ・・・!
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