ファースト・アルバムにしてベストという暴挙
では、ニューアルバムについて。先ず最初に申し上げましょう。アルバムの評価は分かれるでしょう。ファースト・アルバムにてベスト・アルバムという『デビュー・ザ・ベスト』を1984年にリリースするという暴挙に出たアイドル・トリオがいます。ソフトクリームです。コンセプトとしては、それに近いのが、今回の『Perfume~Complete Best~』 (2006年)です。中田ヤスタカが手がけ始めてからのテクノなPerfumeの楽曲がこれでほとんど揃うわけです。そういう意味ではお買い得です。まだ、Perfumeって気になるなぁーと思っていて、買ってみたい人には十二分だと思います。そして、新曲も1曲あるから、コアなファンも買っちゃうでしょう。だから、セールス的にはターゲット絞り込んだアイドルとしてはそこそこ行くのではと踏んでいます。
ただ、厳しい味方をすれば、Perfumeにつぎ込まれていたこだわりがこのアルバムには欠けていると思います。やって欲しかった事をずばり言いましょう。「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」は、中田ヤスタカとPerfumeが作り上げたテクノ三部作です。リニアモーターガール(住人)、コンピューターシティ(居住地)、エレクトロ・ワールド(世界観)と全て繋がっていくわけです。過剰な期待をすれば、それをアルバムで完成して欲しかったです。アイドルとしてはスターボーも成しえなったテクノ・コンセプト・アルバムを!
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Perfume~Complete Best~ |
01. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル・・・新曲
02. リニアモーターガール・・・『リニアモーターガール』
03. コンピューターシティ・・・『コンピューターシティ』
04. エレクトロ・ワールド(Album Version)・・・『エレクトロ・ワールド』
05. 引力・・・『ビタミンドロップ』
06. モノクロームエフェクト・・・『 モノクロームエフェクト』
07. ビタミンドロップ・・・『ビタミンドロップ』
08. スウィートドーナッツ・・・『スウィートドーナッツ』
09. ファンデーション・・・『リニアモーターガール』
10. コンピュータードライビング・・・『リニアモーターガール』
11. Perfume・・・『コンピューターシティ』
12. Wonder2・・・『エレクトロ・ワールド』
ディスク 2(DVD)
01. リニアモーターガール (PV)
02. コンピューターシティ (PV)
03. エレクトロ・ワールド (PV)
04. モノクロームエフェクト (PV)