エレクトロディスコな『FRUITS CLiPPER』
最新作『FRUITS CLiPPER』(2006年)は、ダフト・パンクやMYLOもビックリの思い切りの良さが大正解のエレクトロディスコ大会。途切れなく10曲が進行していき、時間が経つのを忘れるアルバムです。重低音な「FRUITS CLiPPER」は快感でのけぞる人も多いと聞きます。12インチでのリリースもされているフィルターディスコな「jelly」は、i-TMSで『L.D.K.』のボーナストラックだったのが、新作に入ると言う変則的な事をやっています。単にダンストラックかと言うと、1曲1曲ポップソングとしてちゃんと成り立っています。最後の「dreamin dreamin」などは、胸キュンエレクトロ!店によっては付いて来たのが、付属の12cmアナログ『School Of Electro』・・・文字通りこしじまさんが解説する「HOW TO MAKE ELECTRO」教則レコード。う~ん、capsuleらしい。
FRUITS CLiPPER |
02. FRUITS CLiPPER
03. jelly(album-edit)
04. CrazEEE Skyhopper
05. 5iVE STAR
06. Endor
07. Robot Disco
08. super speeder Judy Jedy
09. megalopolis
10. dreamin dreamin
乙女エレクトロなCOLTEMONIKHA
中田ヤスタカのもう一つのユニット(アルバムは出していませんが、東京リズムシフトというのもあります)が、どう考えても読めないCOLTEMONIKHA。これは相方のデザイナーでもある酒井景都がデザインするCOLKINIKHAのブランド名から来るのでしょう。ちなみにCOLKINIKHA(コルキニカ)は、ロシアの近くにある架空の国というファンタジックな設定です。しかも、酒井さんは、オリーブ・モデル出身、慶応(SFC)ガール、美人と、こしじまさんが嫉妬しないだろうかと余計な心配をしてしまうほどの才色兼備な乙女です。ミニアルバム『COLTEMONIKHA』(2006年)は、『FRUITS CLiPPER』の直後にリリースされています。capsuleがエレクトロディスコ化したので、こちらは違う路線なのかと思いきや、酒井さんのヴォーカルと作詞という差別化は図られていますが、4曲は今のcapsuleに通じるエレクトロ、3曲は昔のcapsuleに通じるフレンチキュート路線とハイブリッドな内容です。2曲目のフィルターハウスな「そらとぶひかり」は、京セラのau携帯のCMでも使われていますから、聴いた人もあるでしょう。「communiCation」「パーティーキャロネイド」などを聴いていると、COLTEMONIKHAとcapsuleの違い、ずばり乙女度だと思います。COLTEMONIKHAは乙女エレクトロなんです。。今後ともcapsuleと両立してやって欲しい活動です。
COLTEMONIKHA |
02. そらとぶひかり
03. communication
04. CLM
05. パーティーキャロネイド
06. Yum yum yummy
07. アリクイワルツ
さて、次回のフューチャーポップ連載では、capsule中田ヤスタカがプロデュースするアイドルです。
◆フューチャーポップへ進化するcapsule