フューチャーポップ連載の第2回目は、このシーンの牽引車とも言えるユニット、capsuleの特集をします。最初この連載は時系列に辿って行こうと思っていたのですが、来週はPerfumeのアルバム発売だし、その前に急遽capsuleの記事を仕上げました。

形態としては野宮真貴をフィーチャーしていた小西康陽が後期Pizzicato Fiveだったように、こしじまとしこをフィーチャーしている中田ヤスタカが、capsuleです。

テクノ歌謡な『ハイカラ・ガール』

capsuleは、シングル『さくら』で2001年3月28日にデビューしたのですが、当時から知っていました。歌人でもある宇宙ヤングの笹公人さんが確か教えてくれて、速攻でシングルを手に入れました。今時こんな中華風テクノ歌謡をやってくれる人たちがいると驚きと喜びを隠しえなかったです。「さくら」のPVはぜひ見て欲しいです。今はおしゃれなショートボブのイメージしかないこしじまさんの髪型がぜんぜん予想もつかないほど、“普通”なんです。
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さくら
01. さくら
02. 壊れた時計
03. 恋をしました
04. おまけ付き


同年に『花火』と和風レトロモダンなコンセプトでテクノ歌謡シングルを連射してくれたのです。
花火
01. 花火
02. 写真
03. 一つ二つ三つ
04. 一つ二つ三つ(型番-弐)


矢継ぎ早の3枚目シングル『東京喫茶』(2001年)では、明らかな変化が感じられます。声も一部イコライジングされたテクノ歌謡の範疇に入ると思いますが、readymadeな都会おしゃれ路線へのシフトが見えます。
東京喫茶
01. 東京喫茶
02. 恋ノ花
03. まち惚け



そして同年11月21日には、ファースト・アルバム『ハイカラ・ガール』をリリース。その後の多作ぶりを予見させる、順調な滑り出しです。デビュー曲の「さくら」路線から変動がアルバム内でも既に読み取れます。1曲目のインスト「サムライロジック」を聴くや否や、capsuleのテクノ・スピリットに確信を持ちます。シングルを含めて、昭和レトロモダン歌謡(実は大好き)が多いのですが、「神様の歌声」「カクレンボ」を初めとして、何かの明らかな焼き直しではない不思議な郷愁感に溢れています。8曲目の「うつつ」などは後のエレボサ路線も感じさせます。おしゃれなcapsuleはまだ半熟卵ですが、中田ヤスタカのポップマエストロとしての才能が光っています。
ハイカラ・ガール
01. サムライロジック
02. 粉雪
03. 恋ノ花
04. 真夜中の電話
05. 花火
06. 壊れた時計
07. 愛してる愛してない
08. うつつ
09. 神様の歌声
10. カクレンボ
11. 電気十露盤
12. 東京喫茶
13. 写真
14. さくら