テクノポップ/海外のテクノポップ

ロイクソップとベルゲン・ウェイヴ(2ページ目)

このところ、(私の)ブームは北欧です。「せつないノーウェジアン・ポップ」に続いて、ノルウェーのエレクトロ系に再注目! 当然、ロイクソップですが、ロイクソップ以外にも良いバンドがいるんです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ベルゲン・ウェイヴ

Norway(from Wikimedia Commons)
ノルウェーの最大の都市は、首都であるオスロですが、第2の都市であるベルゲンは文化的にリッチな都市です。ロイクソップの朋友とも言えるKOCことキングス・オブ・コンビニエンス(Kings Of Convenience)とエレクトロ歌姫、アニー(Annie)もベルゲンをベースに活動してきました。ロイクソップはほとんど最北の町、トロムソ出身ですが、ベルゲンで出会い、ベルゲン中心に活動していたので、同じシーンに居たといえるでしょう。

その多くはTelle、Happy Few Records、Rec 90という地元レーベルに属していました。ベルゲンから多くの世界に通じる優秀なアーティストが輩出されることから、ベルゲン・ウェイヴ(Bergen Wave)とも呼ばれました。他、ヘヴィーメタル系のBurzumや若き天才ポップシンガーとされるソンドレ・ラルケ(Sondre Lerche)もベルゲンからです。

前述のレーベル、Telleに関しては、Wall Of Soundsから『Wall Of Sound Presents Telle』(2001年)にコンピレーションが出ています。
Wall Of Sound Presents Telle
01. Ralph Myerz & Jack Herren Band:Nikita
02. Royksopp:So Easy
03. Torske & Mundial Explosion:Indisco
04. Annie:Greatest Hit
05. Erot & Kings Of Convenience:Gold For The Price Of Silver
06. Kahuun:Galu Tex
07. Ralph Myerz & The Jack Herren Band:Savannah
08. Bjorn Torske:Disco Members
09. Erot:Song For Annie
10. Royksopp:64 Position (live)
11. Krila Deluxe:Soma


アニーちゃんについては、可愛すぎるので、別に特集します。

Royksopp.com

トロムソから来たフロスト

Bedsit Theories
いかにも北欧らしい凍りつきそうな名前のフロスト(Frost=霜)は、高層ガール、アジー・ピーターソン(Aggie Peterson)とペール・マーティンセン(Per Martinsen)からなる男女デュオ。デビュー・アルバム『Bedsit Theories』(1998年)では、ラウンジポップ系の元祖ともされるRAH Bandの「Clouds Across The Moon」のダウンテンポ版カヴァーをしています。砂原良徳もカヴァーしていましたね。

Melodica
やはり数少ない最北の町、トロムソからの同郷のよしみか、ロイクソップがリミックスで参加した「Endless Love (Royksopp's Analoge Euromiks)」も収録しているセカンド・アルバム『Melodica』(2003年)は、アジーのクールなヴォーカルが生かされたチルアウトな仕上りです。ロイクソップとのコラボ曲がやはり光っているのですが、その路線上にあるとも言える12インチ・シングル『Sleepwaker』(スペースポップ・ディスコ・チューンと自ら称しています)を2006年にリリースしていますので、今後のフロストにも期待しましょう。

Frostworld(PVや試聴も出来ます)
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