パロジャケ研究本(2ページ目)

パロジャケ本三選

ジャケット天国

ビートルズ関連書籍なんかでは、パロジャケを一部集めたものはありましたが、音楽出版社よりCDジャーナルムックとして出た『ジャケット天国！』（2002年）が、元祖パロジャケ本だと思います。倉木麻衣に衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか？ 洋書には同じような企画物はないのかと調べてみたんですが、未だに見つかりません。やはり、この分野の研究は日本が進んでいるのかも。

すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。

続いたのが、太田出版からの安田謙一＋市川誠の両研究家による『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』（2004年）です。バナナの意味は読めば分かります。『ジャケット天国』ともできるだけ被らないような配慮（一部はどうしても被ります）もされ、宇多田ヒカルなど目から鱗的な発見に満ち溢れています。

レコジャケ ジャンキー !

細部にわたるこだわりの表紙と裏表紙（！）です。定番と言えるビートルズのパロジャケから始まり、所謂正攻法が多く、他人の空似型は少ないですが、圧倒的な量、オールカラーは評価します。ポストカードの付録もついていますが、読者アンケートで「あなただけが知っているパロジャケを教えてください」との質問があります。これは、続編をやる意思表示とも取れるのですが。

パロジャケ・サイト

ネット上にもパロジャケ情報があります。

◆贋作系表紙美術館
・・・『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』の安田謙一さんらは学芸員の名の下にという同様の志の連載を2004年よりしてられます。まもなく150回！ 継続とは素晴らしい。

◆真似ジャケ100選
・・・はてなダイアリーの1企画です。現時点で250に迫る勢い。

◆Am I Right
・・・こちらは海外のサイトですが、Photoshopsで作ったレコジャケのパロディ作品を公開する企画のようです。

では、最後に先生もパロジャケやってみます。