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ファンタズマゴリア(走馬灯幻灯師)

通称、マゴリアことファンタズマゴリアは、総合芸術を目指す、ジャパニーズ・ゴシック・フューチャーポップ集団。第2弾ミニアルバム『Lycanthrope』を1月20日にリリース。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

photo by Kyo Nakamura
事の始まりは、インタヴュー記事にも登場していただいた「サウンドデザイナー稲見淳さん」。彼に招待してもらった神戸では初めてのゴス系フェス「Kobe Underground Festival 2004」でファンタズマゴリア(Phantasmagoria)に遭遇しました。このフェスは2005年も行われましたが、とても印象に残るデカダンスの極みとも言えるステージでした。新譜『Lycanthrope』のリリースを記念して、ファンタズマゴリアのサウンドの要となるaciさんにインタヴューをしました。

ファンタズマゴリアの由来

――先ずは、バンド結成のきっかけからお聞かせください。結成は、2002年の8月となっていますが、現在のメンバー(2005年時点)とは違いますね。第一次ファンタズマゴリアのメンバーはどのように集まったのですか?

マゴリア結成のきっかけとなったのは、今でもステージに上がることのないリーダー、カラスの私への一言から始まりました。「実は、京都でライブせえへん?って言われてるんやけど、普通やったら嫌やん。だから芝居せえへん?」 こんな感じで誘われました。そして「芝居には音楽が要るなぁ…。じゃあ俺が作るわ。aci君バイオリンやって。」 誰が芝居をするんやろう?そう思っていたら、その時横にいたHAR.が「私手伝うわ!」と一言。これがマゴリア結成のはじまりです。既に次の月には初舞台(新宿カレント)を踏んでいました。

――ファンタズマゴリアというと、僕はThe Damnedのアルバム『Phantasmagoria』(当時、ジャケがカッコいいので買いました)を思い浮かべるのですが、名前の由来は?

イギリスで博覧会や見せ物が流行した時、フランスの幻灯を使って演劇をする集団の名がPhantasmagoriaという名で、そこから命名しました。ちなみにPhantasmagoriaというのは走馬灯という意味もあるので、私どもにはピッタリかと思いました。ミニアルバム制作の時のテーマは一貫して「死に往く運命にある者」です。

Walpurgis
――2002年には、ファースト・アルバム『Walpurgis』をリリースされましたが、サウンド的には、クラシカルな要素をもった耽美主義派プログレッシヴロックに聴こえました。また、ジャケでアート集団・ファンタズマゴリアと名乗っていますが、最初から音楽だけでなく総合芸術としての集団を目指していたのでしょうか?

今のところ、写真と音楽と文くらいでしか総合芸術の分野には入っていませんが、これからは映像や最初からやりたかった演劇的なものを取り入れていこうと思っています。
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