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マドンナも惚れたスチュアート・プライス(3ページ目)

マドンナの新作の共同プロデューサーとして一気に注目を集めるニューウェイヴ・リヴァイヴァルの先駆者! Les Rythmes DigitalesやZoot Womanを経て、リミキサーとしても乗りに乗っています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

80年リヴァイヴァルの金字塔

Les Rythmes Digitalesはエレクトロポップ系でも比較的ディスコ寄り曲が多いと言えますが、彼のもう一つの活動がZoot Woman。実際、1995年に自主制作リリースしているので、こちらが先のようです。こちらはさらにポップ、さらに80年代リヴァイヴァルな作風です。スチュアートにアダムとジョン・ブレイク兄弟が加わった男三人でも、Zoot Woman。Taxi Girlみたいです。

スチュアート・プライスの年齢を考えると、『Darkdancer』の出来には舌を巻きましたが、このZoot Womanのデビューアルバム『Living In A Magazine』(2001年)の出来にも完全に唸らされました。残念ながら、顕著なチャートでの成功は収められなかったのですが、80年代リヴァイヴァルの金字塔と呼びたくなる内容です。New Order的泣きメロ、Hall & Oates的なホワイトソウル、Pet Shop Boy的分かり易さで凝縮された捨て曲なしのポップの結晶です。よりニューウェイヴに味付けしたクラフトワークの「The Model」のカヴァーも秀逸です。一押しの「Jessie」は、エレクトロなドゥービー・ブラザーズみたいでかっこいい。

Living In A Magazine
01. It's Automatic
02. Living In A Magazine
03. Information First
04. You And I
05. Nobody Knows (Part One)
06. Nobody Knows (Part Two)
07. The Model
08. Jessie
09. Chicago Detroit L.A.
10. Losing Sight
11. Holiday Home
(日本盤のみのボーナス・トラック)
12. Infromation First (version 2.001)
13. Holiday Home (uplugged)


続く、セカンドアルバム『Zoot Woman』(2003年)は、日本盤がリリース告知されたのに取りやめになり、ちょっとがっくりしたのを覚えています。ただ、最近CCCDだと日本盤を避ける場合も多いので、微妙ですが。話がそれました・・・ ファーストよりは1度だけ聴くだけでは、地味な感じがしますが、それぞれが完成度の高いポップソングとして出来上がっています。聴きこんでいくにしたがい、しっくりと来ます。

Zoot Woman
01. Grey Day
02. Taken It All
03. Gem
04. Hope in the Mirror
05. Snow White
06. Woman Wonder
07. Calmer
08. Useless Anyway
09. Maybe Say
10. Half Full of Happiness

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