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女性シンガーのレゲエ歌謡(4ページ目)

YMO、加藤和彦に続く、和製ニューウェイヴ的レゲエ歌謡の第3弾はムーンライダーズ仕事から。女性シンガーにもスポットを当てました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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ジャパニーズ・ラヴァーズ

【先生】90年代に行ってしまいますが、元ジューシィ・フルーツのイリアは、UKラヴァーズ・ロックの大御所として知られるデニス・ボーヴェルと工藤晴康のプロデュースでラヴァーズ・ロック系アルバム、そのタイトルも『Japanese Lovers』(1995年)をリリースしています。「ジェニーはご機嫌ななめ」もラヴァーズ仕様です。近年、「relax」とかが盛り上げているラヴァーズ・ロックですが、ちょっと早すぎたのか?

【山本】CD『RELAXIN’WITH JAPANESE LOVERS Vol.1~3』ですね。C-nobooさんに教えていただきました。新世代J-POP中心ですが、南佳孝「Midnight Love Call」なんかもきっちり押さえてて、いい選曲です。

【先生】同じく90年代ですが、元ゼルダのサヨコもレゲエ転身組ですね。単身ジャマイカに渡り、ファタやスライ&ロビーのサポートで出来上がったのが『MI LUV YU』(1995年)。本格的にレゲエなんですが、どこかジャパネスクな持ち味が美しいです。

そのリミックス盤『mi luv dem』(1995年)は、曲を提供した朝本浩史、小玉和文や宮沢和史によるリミックス集。ずばり聞き所は、1曲目の「上を向いて歩こう (JUNGLE KILLED THE JUNGLE STAR MIX)」。ミックスの名前で分かる人は勘がよろしいです。レゲエというよりもジャングルですが、「ラジオスターの悲劇」ネタが入っている!

【山本】ちょっと話が脇道にそれますが、一度ネット上で検索してみて気づいたのですが、「レゲエ歌謡」という言葉は、甘口レゲエ/ラヴァーズ・ロックを指す言葉として既に使われているらしいんですよ。それはさておき、ラヴァーズといって真っ先に思い浮かぶのはMad ProfessorのARIWAレーベルでの一連の仕事ですかね。ああいった甘酸っぱいメロディーを備えたレゲエ歌謡でコンピレーションを一枚仕上げるのが近い将来の夢です。実際のところ、なかなかないんですけど。胸キュン旋律の職人、戸田誠司あたりが気になるところですが…。

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