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レイ・ハラカミさんに伺う(4ページ目)

矢野顕子さんが「世界遺産に決定。文句無し。」と大絶賛する新作『lust』を5月25日に発表するレイ・ハラカミさんにインタヴュー! 安価に機材から生まれる魅惑サウンドの秘密とは?

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

くるりと・・・

――京都つながりのくるりとはどのような経緯でいっしょに仕事をされることになったのでしょう?

僕自身、くるりの『図鑑』というアルバムを発売当時にたまたま聴いて大変感動しまして、『red curb』制作中にも愛聴してました。『red curb』発売後、彼等の方から「コンサートに遊びに来て下さい」という連絡がSublime経由で来た時は、本当にびっくりしました。お会いした時、やはりかけていたメガネが曇りました。その時に当時NUMBER GIRLの向井秀徳氏にも初めてお会い出来て大変に光栄でした。

リミキサー&プロデューサー仕事

――Ken Ishiiさん、くるりだけでなく、NUMBER GIRL、Date Cource Pentagon Royal Gardenとリミキサー仕事もコンスタントにされていますね。ハラカミさんのリミックスはジャンルを超えていますし、特にポップなフィールドの人たちの作品に新しい息吹が吹き込まれているように感じます。ハラカミ流リミックスの手法とかいうのはあるのでしょうか?

リミックス仕事は、2002年のDate Cource Pentagon Royal Gardenが最後なんです。それ以降は、プロデュースしかやっておりません。と言っても、根本的な仕事の進め方はあまり変わらないんですが。僕が歌モノのリミックスをやる上でいつも念頭に置いているのは、"歌/主旋律=意味"をきちんと生かしつつ、まったく別の曲に聴こえるようにする事です。言い換えれば、ある対象物をそれまでと違う視点/場所から見たらまた全然違って見える、という事だと思います。その意味で、最初から"リアレンジ"しているという意識はありました。世の中に氾濫しているリミックスは、原曲をダンストラックとして機能させる事に終止させているものが多いので、それではどうにも凡庸だなあと考えていたのは確かです。

――海外アーティストではColdcutやMax Brennanなどへのリミックスもされていますが、今後、コラボレートしてみたい海外のアーティストなど居られれば教えてください。

色々とやってたら、自分の時間がなくなる事はこの4年間で実証されてしまったので、誰かと一緒にやりたいとかってのは正直言えば今は無いです。大変ですから。と言いつつも現在もゆっくりとではありますが、数人のアーティストとコラボレーションを続けております。良いモノが出来たら、順次リリースして行きたいと考えております。出してくれる所があれば、ですが。

sonar 2005

――6月16日~18日にスペインのバルセロナで開催されるsonar 2005に出演されますが、海外でのフェスティヴァルは今までこなされていますよね。日本と違った海外で反応とかはあるのでしょうか?

言葉はよくわかりませんが、それなりにウケる事もあります。ウケるとやはり嬉しいです。来てくれたお客さんは「お前のCDはどこに行けば買えるんだ?」とよく聞かれますが、「すまんがAmazonに行ってくれ」というしかありません。困ったもんです。

――他、今後の予定・計画がございましたら、教えてください。

のんびり作り続けたいです。行った事のない場所でのライヴは、赤字にならない限り喜んで率先してやります。気軽に呼んで下さい。

(ご協力ありがとうございました。)

【関連リンク】
Sublime Records
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