Kobe Underground Festival
――5月21日に神戸の上屋劇場で行われるKobe Underground Festivalはめでたく2周年ですね。僕自身、ゴシックなテイストのバンドを聴いた事があるものの、イヴェントに行くのは去年が初めてでしたが、とても楽しめました。Kobe Underground Festivalは、特にゴシックにこだわったものではなく、まぁ、なんと言いますか、それ系(?)のアーチスト、パフォーマーをフィーチャーした総合アンダーグラウンド・イヴェントでです。僕自身、ゴシックが何か? とはわかりませんし、近年は、インダストリアル、ダークウェイヴ、エレクトロニカ、DJなどもミクスチャーされボーダーレスになってきているように思います。そのため、内容も多彩ですし、入場に関してもドレスコードはありませんし、いろんな方に楽しんでいただけるイヴェントだと思います。神戸では数少ないイヴェントですのでよろしくお願いします。
――今回もAUTO-MOD with 稲見淳としてライヴをされますが、どのような繋がりでコラボレーションをする事になったのでしょうか? AUTO-MODと言えば、元BOOWYの布袋寅泰や高橋まこと、PERSONZの渡辺貢が1985年まで参加していた伝説のバンドですよね。また、AUTO-MODのGenetさんが主催されるTokyo Dark Castleは、日本のゴシック系イヴェントの本家的存在ですね。
Kobe Underground Festivalは神戸で行うということで、それなら稲見と一緒になんかやったら面白いんじゃないか、という軽いノリなんです。 昨年は初めて一緒に演奏したのですが、往年の曲を共演できた事は感慨深かったです。今年はまたひと味違った演奏になるかと思います。よろしくお願いします。
――今回は、このCDだけで聴けるコンピレーション『Kobe Underground Festival 2005-2005』(2005年)もリリースされますが、所謂ゴシック系というのはカルチャー的な部分は共有していますが、サウンド的にはパンクにインダストリアル、メタルっぽいのまでいろいろですね。収録されている稲見さんのトラック「Complete Control」はかなり硬質のテクノに聴こえますが、 ゴシックな雰囲気が漂いますね。
01. SINS OF THE FLESH:BLEEDING FOR PLEASURE AND PROFIT (Bloody-Minded Mix)
02. DESTRUCT SYSTEM :M.O.F.P
03. Agent§Murder :Earth of Hypocrisy
04. SwitchBladerZ:Dr.JEKYLL&Mr.HIDE
05. JUBILEE:Evilution
06. Phantasmagoria:Howling
07. MIMETIC:Fake Lust Again
08. DESTRUCT SYSTEM:DEGENERATE
09. Rose de Reficul et Guiggles:「おとしあな。」
10. SwitchBladerZ:Nekrofelia
11. DJ an0n:Bipolar Disorder (Live at the Klinik)
12. Sunao Inami:Complete Control
13. Phantasmagoria:Luna
14. SINS OF THE FLESH:CUTTER (Self-Mutilating Mix)
15. JUBILEE:Electric master Mr.69
16. ULTRA VIOLETTE (aka Rick Walker):It Doesn't Matter (What They Say)
このコンピCDは、イヴェントは一晩で終わってしまいますし、記録物を残したい という意味でも制作しています。参加アーチストの音源も全て未発表音原になっています。自分としては、以前に聴いていたCoil、SPK、DAF、Meat Beat Manifestoなどようなテイストで音的には90年初頭っぽい感じで作ったのですが、近年ではこういうのもある意味、ゴシックととらえられるようです。昔でいうところだとポストインダストリアルでしょうか。EBM的なものとかもある意味ゴシックに入るらしいです。まぁ、ジャンルとかはもういいんですけど。