TECHNO 4 POPの志
――レーベル発足、おめでとうございます。Sweep Record内のテクノポップ専門レーベルと捉えて良いのですよね。「TECHNO 4 POP」とは「TECHNO FOR POP」、即ち「ポップのためのテクノ」と読めるのですが・・・Sweep Recordも当初はその前身であるTROUBADOURE RECORD同様テクノポップ系音源もリリースする予定だったのですが、だんだんゲーム音楽としてのレーベルカラーが強くなったので、ゲーム音楽とは別の、テクノポップ専用レーベルとして新たにTECHNO 4 POPを立ち上げました。「TECHNO 4 POP」と付けたのはレーベルオーナーの細江さんが考えたんだけど、そういえばなぜ”4”なのか聞いてませんでした。聞いた瞬間に語呂が良かったからそれでオッケイじゃん。わかりやすいし。と、思ってそれ以上聞いておりません。ま、名は体を表すですね。テクノであるのと同時に「POPであること」を強調したいですね。ちなみに「TECHNO 4 POP」は頭文字を取って「T4P」とおぼえておいてください。
――レーベルは誰がどのような経緯でやり始める事になったのでしょうか?
「テクノポップ」という括りでリリースされる音源って過去の音源ばかりですよね。テクノ歌謡にしろ、YMO関連にしろ。でも世の中には現在もまだそういった音楽スタイルの影響下(直接的・間接的)に音楽活動をしている人達が少なからずいて、そういった人達の音源がCDといったメディアになる機会があまりにナイんじゃないのか?と、いう思いからですね。言いだしっぺはレーベルプロデューサーの細江さんですね。前々から会う度に「現在活動中のテクノポップ・バンドのコンピを作りたい」と言っていたもので。ま、単純に自分が楽しめるCDが欲しい、という気持ちからスタートしています。
TECHNO 4 POP VOL.1
――では、2005年3月30日にドロップされた第1弾『TECHNO 4 POP VOL.1』についてお伺いしたいと思います。ジャケもテクノな構成主義って感じで、かっこいいです。これは、エレクトロニカとテクノポップがうまく共存している「MAGAZINE」で参加されているハニー・マニーのポリリズムさんによるものですね。ジャケについては何か特にリクエストされたのでしょうか?Sweep Recordで通販できます(秋葉原ヤマギワでも販売)。
01. YOKO:スタートレック
02. パノラマ迎賓館:グリコーゲン
03. ケロッグ兄弟:ファイヤーボウイ
04. HAAP:Plastic Love
05. テクマ!:I'm Only Techno-Pop 2005
06. フロッタージュ:のらくろ
07. pLumsonic!:かいじゅーのうた
08. ハニー・マニー:MAGAZINE
09. サイトーン:Voice Ripper
10. CYBORG'80s:トーキョータワー
11. A.C.E.:Time and Place
12. technoboys:Realworld Ambitions
13. ジーニアス:飛び出せ恋人
14. ホモンズ:お兄さんといっしょ
15. ゆうぷんおう:NECROMANCER
16. Zunba:クエスチョンマーク
ジャケデザインも当初はもっと全然別だったのですが、制作の途中で「TECHNO 4 POP」という名で新たにレーベルを起こすことが決まり、そこでポリリズムさんにロゴを作ってください、とお願いしたのです。それで、出来上がってきたロゴを見て「コレだな」と。これほどこのレーベルと、このコンピCDの内容を表しているデザインは他には無いだろう、と思い、当初のデザイン案をボツにしてもらいました。スケジュール的にもかなりきつかったので、ポリリズムさんは結構苦労されたと思います。ただ、このロゴを作っていただいてホントウに感謝しています。
――別名義の同一アーティストが約1名含まれていますが(笑)・・・16組のアーティストによる16曲というかなり盛りだくさんな内容ですね。僕が個人的に存じ上げている人もいますね(笑)。どのようにアーティスト選考をされたのでしょうか?
基本的に自分の知り合いから攻めていきました(笑)。自分の周囲には「こんなにステキな音楽を作っているのに、個人的活動しかしてないなんてもったいないな」って人が少なか
らずいるので。それでその参加者に「面白い人他にもいない?」と聞いていって参加者を増やしてゆきました。多分自力だけで15組も集めるのは難しいと思いますし、できても時間が相当かかると思います。このコンピは今年に入ってから企画を立てて、実質3ヶ月ほどで参加者を決めて、音源を集めてリリースまで漕ぎ着けました。もちろんこういった短期間でできるのも、参加者の方々の多大な強力あってのことですけども。
――公式サイトでも、ほとんどのアーティストの方々がテクノポップに対するあつい想いを語られていますね。やはり、テクノポップな魂がある楽曲というのが一つの縛りだったのでしょうか?
そうですね。スタイルとしてではなく、魂として、というのが最も重要です。