テクノポップ/アーティストインタヴュー

TECHNO 4 POP~VOL.1(2ページ目)

現在活動中のテクノポップ・バンドを集めたコンピレーションを作りたい・・・そんな想いで発足したレーベルがTECHNO 4 POP。16組のアーティストによる新しい発見がいっぱいの『TECHNO 4 POP VOL.1』。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

テクノを侮ることなかれ

――ライヴも一度見せていただいた事があるんですが・・・テクマ!さんに至っては、テクノの「It's Only Rock'n'Roll」状態の「I'm Only Techno-Pop 2005」ですからね(笑)。「テクノを侮ることなかれ」と。

あの曲はT4Pのテーマ曲にしたいくらいですね。スバラシイパフォーマンスです。侮ってはいけません(笑)。

――このCDを聴いていて改めて思うわけですが・・・非常にポップなものからアヴァンギャルドな方向性、エレクトロクラッシュ的なものから歌謡曲なものまで、実にテクノポップというのはかなり幅のあるスピリットなんだと感じます。

コンピを作る際に、こういった懐の深さ、表現の自由さがテクノポップなんじゃないか、と思っていたので、なるべく幅広く集めようと思いました。ジャンルが細分化する現在においては、こういったゴッタ煮が聞き手にどう受け止められるのか判りませんが、コレがテクノポップだと思っています。煌びやかなシンセの音色がピコピコ鳴っているだけじゃないよ、と。

――はじめて聴かせてもらう人たちも多いのですが、中でもエレクトロ度数が非常に高いHAAPの「Plastic Love」やキュートなヴォーカルで胸キュン☆テクノポップなpLumsonic!の「かいじゅーのうた」など、個人的に印象が強かったです。

僕としてもこの2組は特にコンピに入れたい方々でした。コンピを企画したときに真っ先に思いついたのがこの2組でした。

――それから、ホモンズ・・・バンド名からして変なんですが、ある意味ヒカシュー的な独自の世界観に圧倒されました。

ヒカシューとかゲルニカとか人生とか、なんかそういった文化を色濃く感じる方ですね。ホモンズのこの曲の音源が僕の手元に届いたとき、思わずガッツポーズを取ってしまいました(笑)。こういうのが聴きたかったって。

――4打ち症を自認されているZunbaさん自身は、CYBORG'80'S(インタヴューさせてもらった)、ソロ名義、そしてYOKOさんへの楽曲提供と大活躍ですが、この3作は意図的に作風を変えられたのでしょうか?

それにしても3作も自分関連を入れてしまったのは、かなり出過ぎですね。作風が違うのは、自分に決まった作風がないからです。
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