東京モナムール
フレンチ・ニューウェイヴは、明らかにジャパン・カルチャーの影響下にありました。昨今、映画『Lost In Translation』など、クールなジャパンが見直されていますが、パリジャンは20年以上早かった。Mathematiques Modernesは、パリの遊び人モデル、エドウィッジ・ベルモアとシンセ・アーティストのクラウデ・アルトからなるテクノポップ・デュオ。シングル『Paris Tokyo』(1981年)は、Elle et JacnoのJacnoがプロデュース。このシングルは持っていませんが、ほぼミラー・イメージとも言えるジャケのアルバム『Les Visiteurs Du Soir』(1981年)の1曲目でもあります。バンド名はTakenoko・・・竹の子族が由来。Bordeaux(フランス南部)出身。シングル『Elle a Tokyo』(1982年)は、ジャケもジャパネスクで浮世絵風日本女性がニューウェイヴ風サングラスから光線出しています。女性ヴォーカルのフレンチ・ウィスパーでテクノポップ然としていますが、間奏部でサックスが入ったりして、ZE RECORDS的アンダーグラウンド感もあってかっちょいいです。
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平沢進が自ら「P-MODELと似ている」と語ったおフランスのMetal Urbainの発展したMetal Boys。彼らのアルバム『Tokio Airport』(1980年)に収録のタイトル・チューン「Tokio Airport」は、東京、京都、広島、長崎、新宿、池袋・・・赤軍などが歌詞に出てくるジャパネスクな旋律のポストパンク曲。日本のポリスター内のfellicityという奇特なレーベルから、ラヴ・アンド・ピス・シリーズとして、Metal Urbain、Doctor Mix And The RemixそしてこのMetal Boysが2003年にCD化されています。
1990年代末期にHappy Charm Fool Dance Music(小西康陽・命名・・・後で後悔)と呼ばれていた人たちの多くは、ドイツのバンガロー系でしたが、その中でもHCFDM度が高かったのがStereo Total。日本で一番、東京的なバンドと言えば、ピチカート・ファイヴですが、ピチカートの「東京モナムール」をフランス語でカヴァーした「Tokyo Mon Amour」をアルバム『My Melody』(1998年)に収録。
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◆ロリータ歌姫~LIO