テクノポップ/海外のテクノポップ

プロデューサー列伝(D・モーション編)~Part 2 GANGWAYの軌跡

デヴィッド・モーションがプロデュースしたアーティストの中でも、珠玉のエレアコ・ポップを生み出した北欧の楽天家、ギャングウェイの軌跡を辿ります。高嶋政宏も登場。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ストロベリー・スイッチブレイド、レッド・ボックスと並ぶ、いやそれ以上にデヴィッド・モーションのプロデュース作品として重要なのが、デンマークのギャングウェイ(GANGWAY)です。4人組または3人組でメンバーには多少の動きがありましたが、中心はヘンリク・ボーリング(Henrik Balling)、アラン・ジェンセン(Allan Jensen)、トルベン・ヨハンセン(Torben Johansen)の3人。ボーリングの超メロディアスなソング・ライティングとアランのエヴァーグリーンなヴォーカルは、ギャングウェイの根幹とも言えます。ギャングウェイは時代とともに変遷しましたが、僕がこんなに惹かれる一つの理由は、ビートリッシュなモダンポップ、スィートなネオアコ、メロディアスなエレポップの全ての要素を兼ね備えつつも唯一無比な「ギャングウェイ」であるからです。

ネオアコ期GANGWAY

『The Twist』(1984年) [1st]
01. Yellow
02. Boys In The River
03. Join The Party
04. Everything We've Ever Had
05. What?
06. The Idiot
07. The Loneliest Being
08. Violence, Easter And Christmas
09. On The Roof
10. Call Up
11. Rhythm's Our Business
---bonus tracks in Japanese CD---
12. Can You Believe This ?
13. Once Bitten, Twice Shy (early version)
14. Bound To Grow Up


ギャングウェイの記念すべきネオアコ色に溢れるセルフ・プロデュースによるデビュー・アルバム。ジャケは、アラン・ジェンセンの当事8歳だった姪っ子によるもの。魚でもコオロギでもなく、鳥らしい。まだ、貧乏だったのかオルガンを駆使しており、それがまたいい味を出しています。1曲目は、これぞネオアコと言える泣きの曲。Mの「Pop Muzik」のフレーズを引用したパーカッシッヴなラストの曲では、ただのネオアコ・バンドではない事を確信させる。

『Sitting In The Park (early version)』(1986年) [2nd]
01. The Party Is Over
02. My Girl And Me
03. Scream
04. Sitting In The Park
05. Yesterday, When I Was Drunk
06. Once Bitter, Twice Shy
07. This Can't Be Love
08. Do You Remember ?
09. Too Much Talk
10. Bound To Grow Up
---bonus tracks in Japanese CD---
11. Once Bitten, Twice Shy (early version)
12. Paris, Mexico
13. Yesterday, When I Was Drunk (early version out-takes)


Soren Wolffがプロデュースしたネオアコ度が一番高いアルバム。ジャケからしても如何にもネオアコ。今風に言うと、Kings Of Convenienceとかに近い。

次は、デヴィッド・モーションのお陰で大変身したギャングウェイ!
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