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レゲエ歌謡対談~Part 1 次はレゲエ歌謡だ!(2ページ目)

強力★新シリーズ開始! 山本ニューミュージックさん(8-bits)との対談で検証する、レゲエ歌謡の歴史。先ずは、レゲエ歌謡の定義、そしてそのルーツから海外のレゲエポップスについて。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

レゲエ歌謡の定義?

【先生】レゲエ歌謡の定義とは何なんでしょうね?

【山本】一度ネット上で検索してみて気づいたのですが、「レゲエ歌謡」あるいは「歌謡レゲエ」という言葉は、甘口レゲエ/ラヴァーズ・ロックを指す言葉として既に使われているらしいんですよ。ただ、私達が使う「レゲエ歌謡」とは、「レゲエ(的)アレンジを施された歌謡曲」であると大まかに捉えていただければよいかと。

【先生】J-レゲエまたはジャパニーズ・レゲエというのもありますが、ここで僕たちが捏造しているレゲエ歌謡は違いますよね。

【山本】ジョー山中や内海利勝&ザ・シマロンズなどの本気レゲエ、あるいは、ミュート・ビート/スカパラ/ランキン・タクシー他から現在のジャパニーズ・レゲエ・シーンの隆盛に至る一連の流れに対する正当な評価は既になされていますけどね。そこからは外れる、レゲエ・アレンジを施された歌謡曲としてのレゲエ歌謡は、まだまだこれから再発見されていくべきもののようです。

【先生】内海利勝って元キャロルですが、矢沢栄吉やジョニー大倉ほど知名度がありませんね。でも、音楽的は一番評価されるべき人でしょうね。最近ゲットしたんですが、内海利勝&ザ・シマロンズ『鏡の中の俺』(1975年)は、日本のロックルーツのレゲエとして重要な一枚ですね。ちょっとブルースっぽかったりもして。B面のタイトルがまた素晴らしい・・・「レゲェ・レゲェ天国」!

【山本】内海&シマロンズは時折見かけるのですが、未入手です。欲しいなあ・・・。一世を風靡したグループの一番目立たないメンバーがとてもいいアルバムを残す、という意味では、元アリスの矢沢透『バラエティ・ツアー』や、元グレープの吉田正美『My Turn,My Tune』を思い出します。双方とも素晴らしい南洋AORなのですが、残念ながらレゲエ歌謡は含まれておりません。
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