音楽の話
Photo by Kenji Nakayama |
実は「クラブ」というものに出入りするようになったのは、昨年からなんです。満31歳の遅いデビュー(トホホ・・・)。銀座のいわゆる「クラブ」で2年ほどバイトをした経験はあるのですが(笑)。
去年、ある絵描きさんの集団と知り合いまして、そのうちの何人かがDJもしていたんです。そのイベントに遊びに行った時、たまたま生演奏もあって、トランペットを吹いていた方とお話ししたんですね。そうしたら、その方は偶然にも日芸演劇科の先輩で、私が「こういうものを書いているんです」と『えろきゅん』をお見せしたところ、「僕のイベントで朗読しない?」と誘って頂いたんです。それがshibaさんといって、DJでもあり、bambola recordingsというインディーズレーベルもなさっている方で、その時はコンセプトとして「エレクトロニカの無機質なノイズに、滴るような文章を乗せたらどんな化学反応が起こるか?」という実験的な試みでした。クラブイベントに参加するようになったキッカケは、そこからなんです。
Photo by Kenji Nakayama |
横浜在住なもので、小さい頃から日本の歌謡曲よりも、テレビ神奈川(現tvk)の洋楽ヒットチャート番組やMTVを見ていました。80年代の洋楽が大好きなのです~♪ 丁度、刷り込みのあった時期ですから(笑)。でも、この9月で「Sony Music TV(敢えてスタート時のタイトルで)」が終っちゃったんですよ~(泣)! もう、淋しくてサミしくて・・・。
カラオケで歌うのは女性ヴォーカル。マドンナ、シンディ・ローパー、ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリー。ちょっと新しいところでクリスティーナ・アギレラ、ブリトニー、ビヨンセ。ベタですねぇ(笑)。
ケイト・ブッシュは大学生の時に「Running Up That Hill」のビデオでハマりました。丁度その頃、毎年のようにイギリスの「リンゼイ・ケンプ・カンパニー」という劇団が来日していて、観に行ったり、ワークショップに参加したりしていました。そこに学んだという、歌って踊れる彼女にすっかりやられてしまい、『ケイト・ブッシュ・ボックス』という8枚組CDボックスまで購入しました。カラオケの十八番は「嵐が丘」。そう、明石家さんまさんの「恋の空騒ぎ」の主題歌になってる、アレです。
最近ではhideさん。亡くなってから好きになったんです。特にzilichのコンセプトやサウンド、ビジュアルワークなんて奇跡のようです。「天才!」の一語に尽きます。
――テクノポップ、ニューウェイヴ、テクノ、エレクトロとかその辺は川上さん的にはどうなんでしょう?
小学生の頃、矢野顕子さんをMT(ミュージック・テープ)で買い集めてました。『ごはんができたよ』なら「ひとつだけ」(名曲!)、「在広東少年(ZAIKUNTONG SHONEN)」「TONG POO」なんてYMOバージョンを聴いて「歌詞がないのもあるんだぁ~」と思っていたぐらい(笑)。『ただいま。』なら児童詩に作曲したもの以外は、全部好き。『愛がなくちゃね』の「Sleep On My Baby」、『オーエスオーエス』の「終りの季節」。『Home Girl Journey』の「世界はゴー・ネクスト」を作詞されたサエキけんぞうさんとは、現在「かいぶつ句会」という俳句の同人でご一緒させて頂いてます。
当時「月刊カドカワ」で「月刊アッコちゃん」という連載があり、上田三根子さんのイラストとアッコちゃんのレポがセットで大好きだったのですが、三根子先生とも、昨年お目にかかる事が出来、その後なんと! 先生が拙著をお買い求め下さったそうなのです~♪ 小さい頃からのファンである方々に作品をご覧頂けるようになろうとは・・・。わたし、『出会い運』がメチャメチャ強いみたいです!
・・・・・・なんのオハナシでしたっけ? あ、そうそ、後ですね、小学校低学年の頃から「少年ジャンプ」を毎週購読している変な子だったのですが(当時、学校や塾に毎日同じ、青いアディダスのジャージの上下で通ってました。女子の自覚、皆無)、その頃、江口寿史さんの『すすめ!パイレーツ』が大人気で、表紙にDEVOやクラフトワークなんかのジャケットのパロディが描かれてましたねぇ。クラウス・ノミにそっくりの執事が出て来たりなんかして(笑)。それに気付いたのは、ダイブ大きくなってからなのですが、絵では知ってるのに、未だに聞いたことが無いんです・・・。
――今、追っかけをしているロック・バンドがおられるそうですが、語ってくださいその熱い想いを。
BOOZEという、6人組のヘヴィミクスチャー系バンドです。今年の5月に横須賀のhideミュージアムで行なわれた、hideちゃんの追悼LIVEで見初めてしまいました。"ピンクスパイダー"をカバーしていたのがとても良かったのと、オリジナル曲でお客さんを乗せるのがとにかく上手! 初めて観る人でも、すぐに夢中になれる魅力を持ったバンドなのです。ひとりでライヴハウスに出掛けては、かぶりつきで飛び跳ねている、そんな33歳、独身(笑)。