テクノポップ/YMO関連

YMOの遺伝子~第6回(3ページ目)

『TRIBUTE TO YMO』が発売されたという事もあり、YMOの歴史的作品を振り返りつつ、YMOのカヴァーをご紹介する企画を再開します。第6回は、『Service』から散開まで。超レア・カヴァー音源も紹介。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

増殖するカヴァー~Rydeen

さて、前回の記事以降、さらにYMOカヴァー曲は増えているので、紹介します。女子十二楽坊+YMO=CMOという公式で登場したのがChina Music Orchestra。50人以上からなる男子五十以上楽坊(捏造しています)から選ばれたYMOと同じ3人の超エリート・ユニット(揚琴:ユアン・カー、二胡:ジン・ユエ、笛:ジン・カイ)らしいです。

デビュー・アルバム『Made In China』(2004年)では、「Rydeen」「Tong Poo」に教授の「戦場のメリークリマス」などのYMO系曲をカヴァー。革新的な中華風テクノが、本来の中華古典音楽になるわけです。驚きはないけど、やっぱり相性はいいですね。おまけに、ダッチトランス系System Fの「Out Of The Blue」(avex繋がりでしょう)や何故かThe Alfeeの「メリーアン」なんかも。本国中国での知名度は知りませんが、日本のファンサイトなどもあります。

Made in CMO / China Music Orchestra Fansite

清い心と書いて、「きよみ」と読む・・・なんて美しい名前と言う以前に一般人は読めません。10割「せいしん」と読むはずでしょう。だから、デビュー・ミニアルバム『清心 - きよみ -』(2004年)でもちゃんと振り仮名打っています。デビューと書きましたが、インディー・リリースは既に3枚しています。カヴァーしたのは、「Rydeen」・・・名前からしても和んだ感じでマンドリンによるインストカヴァーかと思いきや、ダイナミックな歌う「Rydeen」! しかも、アイドル然としたPVまであって、侮れない清心ちゃん。

: : : Vitamin K : : : : Kiyomi Official Webside

最後は、いれめさんに教えてもらったYMOファンが悶絶しそうになる、超レアものです。トリオ音楽工業からの企画カセット『テクノポップ!』(推定1982年)。ジャケでは、何故か竹内まりや似のおねえさんがディスコのようなところで踊るふりをしています。サンディクリエーションという謎の集団が、YMOからスタンダード・ナンバーまでシンセサイザー課題曲のように演奏してくれます。「ソリッドスナートサバイバー」とうVOW的誤植もおいしい。

A1. テクノポリス
A2. キャントストップザミュージック
A3. ユーアーラヴ
A4. 夢のカリフォルニア
A5. ソリッドスナートサバイバー
A6. ダンシングアメリカン
B1. ライディーン
B2. Absolute Ego Dance
B3. オフザウォール
B4. ユーメイドリーム
B5. ギミーギミー
B6. コールミー


まだネタはありますので、あと1回は書けそうです。

【YMO関連記事】
YMOの遺伝子~第1回
YMOの遺伝子~第2回
YMOの遺伝子~第3回
YMOの遺伝子~第4回
YMOの遺伝子~第5回
YMOとゴダール映画
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