A GIRL FROM A CIRCUS - REMIXES -
――7月28日に発売された『A GIRL FROM A CIRCUS - REMIXES -』についてお伺いします。『サーカスの娘』自体かなり、音楽的なリーチが広いアルバムでしたが、このリミックス、単なるリミックスの集まりではなく、リミックスという新しい解釈によりそのリーチの無限な広がりを感じました。リミックス盤を出すという意図は?01. サーカスの娘 - YES, LIFE MIX - (DJ SENORINA)
02. Viva La Vida - DJ BAKU REMIX - (DJ BAKU)
03. the Scene - SHAOLIN REMIX (DJ 李)
04. Viva La Vida - SIMPLE LIFE MIX - (ROB SMITH)
05. Self-Jazziment (G.RINA)
06. Your And My New Watch - LIGHTNING HEAD VERSION - CLUB MIX - (GLYN BIGGA BUSH a.k.a. LIGHTNING HEAD)
07. 彗星 - KIKAGAKUSHIKI - (G.RINA with 幾何楽)
08. Wandering Balloon - SHINICHI OSAWA REMIX - (SHINICHI OSAWA)
09. Egommunication - SUGAR LOAF MIX - (ALPHA)
10. Viva La Vida - LONG LIFE MIX - (ROB SMITH)
11. Your And My New Watch - LIGHTNING HEAD VERSION - POP VOCAL - (GLYN BIGGA BUSH a.k.a. LIGHTNING HEAD)
12. 旅人たちへ - TRASH KRASH MIX - (KATONUNNLEE)
最初のアルバムは、DJ活動とは切り離して、クラブにはとらわれずに作ったので、逆にDJの時にかけたいと思っても、かけにくい部分があって、クラブ用にいくつかリミックスを作ろうと思ったんですよ。それで、興味のあるアーティストにアルバムを先ず聴いてもらって、興味があったらリミックスしてみてとお願いしたところ、反応がすごく良くて、いいものがいっぱい出来上がってきたのです。数がだんだん増えてきて、これはもうアルバムにしようと。
――「Wandering Balloon (SHINICHI OSAWA REMIX)」は、Mondo Grossoこと大沢伸一さんが選曲したTOYOTAのNetzとSony Musicによる企画盤『Make The Style "Drivin Slow" Compiled By Shinichi Osawa』にも収録されていますね。大沢さんのリミックスにより確かにドライヴ・ミュージックとして完成されていますが、どちらの企画が先なのでしょうか?
どれでもなくて・・・大沢さんとはDJで一緒にレギュラーイベントをしていた時などもあって、私も活動報告としてアルバムを聴いてもらい、それで、すごく気に入ってくださったようで。大沢さんからコンピレーションを作るから、「この曲を入れたい」と言われて、最初はアルバムのヴァージョンだったのですが、そのサウンドデータをお渡したら、「リミックスしてみたんだけど、どうかな?」と。今回のリミックス・アルバムのマスタリングは終わった後でしたが、送られてきたリミックスを聴くとすごく良いし、自分のリミックス盤にも入れたくなって・・・お願いしたんです。じゃ、お互いのに入れようと。
――ブリストル出身のALPHAによる、ダビーなトリップホップに生まれ変わった「Egommunication(SUGAR LOAF MIX)」では、ラッパーG.RINAさんのヴォーカリストとしての新しい魅力を感じました。あれは、リミックスというよりほとんどニュー・テイクですよね。
もとのラップそのままなんですよね。
――えっ、やり直していないのですか?
やり直してないのですよ。原曲は2部構成になっていて、歌の部分とラップの部分に分かれています。でも、このリミックスでは、一緒になっていて・・・だから、音程とかもちょっとおかしいんですけど。それが、摩訶不思議な感じで。これはもうオリジナルでもいいのではないかと思える、歌詞の意図を汲んでくれた曲の構成になったなと。すごいリミックスだと思います。
――こちらもブリストル系のSMITH & MIGHTYのロブ・スミスさんによる「Viva La Vida」の二つのリミックスが、収録されていますね。やはり、ブリストル系のアーティストには親近感を感じられているのでしょうか?
はい、好きですし、ANGEL'S EGGからもそういう音源を出していて、飯島さん自体もそういったシーンと縁の深い方なので。
――LIGHTNING HEADことグリン・ブッシュのリミックスは、ダブ色の強いですが、Biggerbush名義でのアルバム『BiggaBush Free』でも「Self Judgement」で参加されていますが、これはどのように共同作業されたのですか?
離れているので、データでやり取りをしました。彼がリミックスをしたいと言った曲とは別に、元々私のアルバムに入っている曲を彼のアルバムにも入れたいという事で。彼のアルバムでやるには、全然違う解釈でないと意味がなし、私も納得いかなければいけないので、音楽と関係ない話から彼といろいろとメールでやり取りをしていって、そして曲のイメージを作っていって、この曲は歌い直したのです。
――「旅人たちへ(TRASH KRASH MIX)」は、playa(プレイヤ)のKATOKUNNLEEさんによるリミックスですが、playaのアルバム『Odorama Dreams』及びリミックス盤『the another side of Odorama Dreams』にも参加されていますね。
KATOKUNNLEEさんとは、私が曲作りを始めた頃に知り合ったのです。デモ作りを手伝ってもらったりとか。かれこれ、7・8年ぐらいのお付き合いです。お互いにリリースするようになったので、お互いの作品に参加するという感じで。
――ほとんど、幼なじみって感じですか。
あああ、ミュージシャン幼なじみって感じですね。すごく言いえて妙ですね。
――「彗星(KIKAGAKUSHIKI )」は幾何楽式のリミックスで、「Holiday」のカヴァーもこのユニット名義ですね。前述のKATOKUNNLEEさんもメンバーの幾何楽式とは?
ライヴでバンドの形でやる時は、幾何楽式というバンド名を使います。メンバーは気温や湿度で入れ替わります。まだ、発表していないインストのバンドで、機快楽式というのもあります。これはG.RINA+映像の実験プロジェクトだったりします。
――言葉遊びが好きですね(笑)。
ダジャレとかも好きなんです(笑)。