ゴジラへ捧げる日本語ソング
フランク・チキンズはモスラでしたが、ヤンキース・松井秀喜選手のテーマ曲として見事採用されたブルー・オイスター・カルト(Blue Oyster Cult)の「Godzilla」。アルバム『Spectres』(1977年)に収録。アメリカ人にとって、ゴジラは神なんでしょうか? 「ゴ・ゴ・ゴヅィーラ」と日本語ナレーションが入っているだけですが・・・ あまり、アメリカン・ハードロックを聴かないのですが、ダークポップとして完成度の高い「Don't Fear The Reaper」は当時、珍しくお気に入りのひとつでした。「Hong Kong Garden」という中華風ゴスなんかもやっていたスージー&ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees )のサイド・プロジェクトとも言えるスージー・スー(Siouxsie Sioux)とバッジー(Budgie)によるザ・クレチャーズ(The Creatures)も、「Godzilla」というタイトルの曲をやっています。あまり、ゴジラというイメージが沸かない不思議な曲ですが。ジャケもとっても純日本風のDVDも付いている最新アルバム『Hai!』(2003年)より。
ラストの2タイトルは、この手のレアものネタなら右に出る人がいない、ビターさんのコレクションより。一応ベストCDとかもリリースしている人なんで、無名というわけではないですが、イタロディスコ系のDJであるLee Marrowのシングル『Sayonara』(1985年)。「サヨナラ」という女性コーラスが出てきます。ちなみにジャケは歌舞伎役者と龍の刺青をした舞妓さんのイラストです。
Tech And The Effxのシングル『Kabuki』(1987年)・・・これが、中華風Art Of Noiseって感じでカッコよすぎるんです。インスト曲ですが、女性の声でカブキについての説明が日本語で入っています。なお、映画『School Daze』(1988年)のサントラで彼らの「Perfect Match」という曲が使われています。これは、はっきり言ってあんまりいい曲ではないですけど。
番外編として、zunbaさんからの情報に基づいて日本語で歌う洋楽のルーツについて。ジャンルとしては、ジャズになるんだと思いますが、戦後、進駐軍が日本語で歌ったのが、進駐軍ソング。どういう層が聴いているのか分からないのですが、『オキュパイド・ジャパン~進駐軍ソング傑作選』(2001年)といったオムニバスもあります。細野晴臣も、「ジャパニーズ・ルンバ」や「フジヤマママ」といった進駐軍ソングを後にカヴァー。
次のシリーズも日本ネタですが、ちょっと視点を変えてみたいともいます。
Special thanks to:荒純也さん、ビターさん、egさん、さとるさん、maruさん、ヤマネさん、zunbaさん
【変なものコレクション】
◆日本語で歌う洋楽~第1回
◆日本語で歌う洋楽~第2回
◆日本語で歌う洋楽~第3回