デヴィッド・モーションは、外国人プロデューサーとしては、数多くの日本人アーティストを手がけています。一番、代表的且つ売れたアーティストは、やはりCharaでしょう。どうやら、彼女は「ふたりのイエスタディ」のモーション仕事にやられた一人でないかと推測します。モーションは、1枚のアルバムで毎回2曲ほどアレンジをしています。ぜひ、Charaのデヴィッド・モーション・アレンジ集としてコンピレーションを出して欲しいです。では、歴代モーション仕事をリスト・アップします。
『Sweet』(1991年)
04. Family
『Soul Kiss』(1992年)
04. あれはね
11. Time After Time
『Violet Blue』(1993年)
03. Gifted Child
『Happy Toy』(1994年)
04. パパと見ていた
10. ひきとめられない
『Junior Sweet』(1997年)
04. 私の名前はおバカさん
10. 花の夢
『Strange Fruits』(1999年)
11. なんでそんなことをさせるの?僕に
『Madrigal』(2001年)
不明(アルバムを持っている人教えてください)
金津宏とプラチナ・キットというデュオをやっていたTECHIEこと本間哲子のソロ・アルバム『Really?!』(1991年)。彼女は、裏ムーンライダース的イメージ・アルバム『わかつきめぐみの宝舟ワールド』にも参加しています。彼女のファースト・アルバムでは、デヴィッド・モーションが、やはりモーションだなと分かる「Big, Big Land」「真夜中の太陽」「NASTASIA」の3曲を作曲(TECHIEと共作)、プロデュースしています。なお、彼女は、モーションは絡んでいませんが、セカンド・アルバム『Elbow Girl』(1993年)もリリースしています。
ムーンライダーズの鈴木慶一の初の公式ソロ・アルバム『鈴木白書』(1991年)では、マシュー・フィッシャー(元プロコム・ハルム)、デヴィッド・ベッドフォード(『MOTHER』にも参加)やアレックス・パターソン(The Orb)などの海外のアーティストが参加していますが、モーションも「サラダボウルの中の二人(Me And My Girl In A Saladbowl)」をプロデュースしています。ギターは、なんとギャングウェイのヘンリク・ボーリング。だから、こんな英語タイトルにしたんだろうか(ギャングウェイの名曲に「My Girl And Me」というのがあります)。曲の方は、ビートリッシュでXTC的サイケデリア・ポップ・ワールドが全開。
遊佐未森のアルバム『アカシア』(1996年)では、モーションは、「虹を見ること」「野生のチューリップ」「夏のてのひら(acacia mix)」の3曲をアレンジ。スピッツの草野正宗が作詞・作曲した「野生のチューリップ」では、過剰アレンジが炸裂します。トニー・マンスフィールドといい彼女のアルバムには、マニアックな人選がされていますが、これはプロデューサーの外間隆史の趣味ではないだろうか。
他にもアルフィーの高見沢俊彦のソロ・アルバムもやったみたいですが・・・ 次回は、デヴィッド・モーションのプロデュース作でも重要なギャングウェイです。
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