80年代、一般的にはテクノ・ニューウェイヴの時代・・・そして、70年代以上にアイドル・グループが多く輩出されたアイドル黄金時代でもあります。但し、あくまでも主役は正統派アイドル。B級アイドルもいたけれど、セクシー・アイドルはまだ少数派。やはり、清純派(ちょっと不良っぽくてもね)のソロが主流ですが、アイドル・グループとしては、おニャン子クラブがブレイクするまでは、カルテット以上やデュオの構成よりもトリオが量的には優勢でした。おニャン子内トリオというのもありましたし。キャンディーズが売れた70年代の影響下にあると言えます。また、データ化して検証してみたいと思います。尚、ここからのジャケはビターさん提供(多くの解説は、ビターさんのコメントに基づく)。
筒美京平が手がけた数少ないアイドル・トリオ、A-Chaのデビュー・シングル『OITAな15歳(フィフティーン)』(1987年)。山口由子、木村由美子、鈴木亜希(どれも凄くありそうな名前です)・・・セクシーとまで行かないかもしれませんが、ジャケからして普通のアイドルとは一線を画している。ビターさん曰く「肩を出してるだけでそそられる」と。
同じくA-Chaのセカンド・シングル『Honey Moon』(1988年)・・・ビターさん曰く「かわいいコスプレなのでジャケ買い」と。山口由子・・・聞き覚えがある名前ですね。ソロとして1999年に『Believe』(フジ系テレビ・ドラマ「Over Time」の挿入歌)をヒットさせた、苦節12年の人。
◆寂しい女 山口由子
Matahariのシングル『Spy Game』(1989年)ですが、Matahariとは第一次世界大戦中に暗躍した女スパイ。妖艶なダンサーとしてもしられ、諜報員H21号として活動。しかし、1917年に彼女はフランスにドイツのスパイとして処刑される。だから、スパイ・ゲームなんですね。意外とコンセプトがしっかりしているんだ。しかし、ビターさんは、「歌がショボイ日本のユーロビート。背中じゃなくて前を見せろ!」と怒りをあらわにしています。
他に、80年代セクシー系トリオとして挙げられるのは・・・
■レモンエンジェル(和製バナナラマというのは言い過ぎ)
■オナッターズ(小川菜摘、深野晴美、南麻衣子)
■美光水Lakes(後にLakesとしても活動するが、ソロ?では脱ぎまくる)
■RaCCo組(紹介済み)
■聖女隊(紹介済み)
■ピンクキャンディーズ(日活ロマンポルノ)
後半は、歌うAV女優ですね。A-Chaが一緒に括られて迷惑しているかも。それから、『まんぼでGANBO!』(1987年)というシングルを出したTu-Tu(パンツの穴シスターズ)という制服アイドル・トリオがいます。t.A.T.u.が参考にしたらしいです(嘘)。最後はデュオとグループ。