10. Spandau Ballet: True
同タイトルのアルバム『True』(1983年)より。歌詞そのものは、それほどラヴ・ソングではないですが、イメージとして彼らの楽曲群はアルバム単位でラヴ・ソング指定。ニューロマだけれど、ソウル・ボーイなマーヴィン(・ゲイ)が歌詞に出てくる、愛の真実。
◆『美形のオトコたち~ニューロマ編』
11. OMD: Secret
Orchestral Manoeuvres in the Dark(OMD)のアルバム『Crush』(1985年)より。ヴィデオ版もあります。ポップすぎて評論家受けがいいアルバムとは言えませんが、OMDの泣かせるメロディーに乗せて、言いたいんだけれど、言えない告白できぬ愛がテーマのメロメロの歌詞。ハワード・ジョーンズと並ぶ、愛の伝道師。
◆『イギリスのプッチモニ!』(こういうタイトル付けると後がつらいですね)
12. Cars: Drive
ボストン出身のカーズの最盛期におけるアルバム『Heartbeat City』(1984年)からのバラード・ナンバー。カーズのほとんどの曲は、リーダーのリック・オケイセック(鮎川誠に似ていません?)が歌っていますが、故ベンジャミン・オーをこの曲に起用したのは大正解でしょう。彼女をドライヴに誘い、デートの気分を盛り上げたいとしたら…。そんな悩める貴方のための愛のドライヴのために。個人的には追悼の意味もこめて。貴方と彼女の車は何処へ?
13. 10cc: Things We Do For Love
今回の記事のタイトルに使わせてもらった「愛ゆえに」。アルバムのタイトルは、『Deceptive Bends』ですが、邦題は「愛ゆえに」・・・これは邦題としては巧妙です。10ccというのは、エリック・スチュワートとグラハム・グールドマンの大衆性とケヴィン・ゴドレイとロル・クリームの実験性の賜物としての毒のあるポップであったのですが、ギズモに夢中になっちゃったゴドレイとクリームが脱退して、バンドとしての質が危ぶまれたにも関わらず、一矢報いたと言える快作。よく聴いてみると、やっぱりひねくれていて最高。